この記事では英語の4技能(読む・聞く・書く・話す)を伸ばすためのレッスン、MSレッスン(Mastering Speaking Lesson, 英会話・英作文レッスン)について紹介をします。
このMSレッスンがあるために、語学学校バックワイズでは3ヶ月でTOEIC LR試験の点数を200点、300点をも上げることが可能になっています。
また、MSレッスンは他の語学学校では軽視されている「読む」「書く」ことを重視したレッスンであるため、非常に特徴的なレッスンとなっています。
MS Lessonの主な受講対象者
初級者から上級者まで。TOEIC900点以上などよほど英語力が高い生徒以外は全員受講します。
MS Lessonの流れをまとめたイラスト
語学学校バックワイズの授業の流れをイラストにしたものが下記です。

この流れの学習方法は”反転授業”と呼ばれるもので、語学学校バックワイズの名前の由来ともなっている学習方法です。
詳細は下記記事にまとめてあります。まだ読んでいない場合には、このMS Lesson記事を読み進める前に一読ください。

MSレッスンの目的
英会話の能力を高めるには下記の順番で行うのが効果的です。
1.英文読解の能力を高める
2.リスニングの能力を高める
3.英作文の能力を高める
4.英会話の能力を高める。
いきなり英会話の練習を始めても、英会話が出来るようにはなりません。すでに自分が知っている表現を四苦八苦しながら絞り出すことしか出来ません。
それにも関わらず、世の中の多くの英会話学校、またフィリピン留学の大多数の語学学校は、いきなり英会話の練習から始めます。
一方、語学学校バックワイズでは、英会話の練習をする前に英作文の練習をします。
英会話とは「1から2秒間以内に頭の中で行う英作文を口から出す行為」です。そのため英作文で書くことが出来ない表現は当然ながら、英会話でも使いこなすことは出来ません。
また、英作文はすでに知っている表現でしか行うことが出来ません。
つまり、自分の知識の中でしか英作文は出来ないのです。だからこそ知識を増やすためには、英文読解の勉強をして、たくさんの英文を読み込む必要があります。

そしてまた、英会話は英単語・英文の「音」を知らないと、自分の口からその「音」を発することが出来ませんし、話相手が発する「音」を聞き取って理解することも出来ません。
そのため英会話が出来るようになるためには、英文読解の勉強中にその英文の音源を聴き込む必要が有ります。
改めて、英会話が出来るようになるまでの流れを整理しましょう。
手順1. 英文読解の能力を高める
⇒知っている英単語・英語表現を増やす。知識を増やす。
手順2.リスニングの能力を高める
⇒英会話で必要になる「音」を学ぶ。話し相手の英語を聞き取れるようになる。また、自分もその音を発することが出来るようになるための「英語の音に対する基礎力」を養う。
手順3.英作文の能力を高める
⇒英会話で必要になる、2秒以内に英作文をする能力の基礎を養う。例えば、まずは60秒使って、自分が伝えたいことを英作文で表現できるようなる。
手順4.英会話の能力を高める。
⇒1~2秒間で頭の中で英作文を作成して、口から英文を発する能力を高める。
MSレッスンはこれら4つの学習を行うレッスンです。
MSレッスンで行うこと
MSレッスンでは下記5つに取り組みます。これらについて順番に紹介していきます。
1. (レッスン前の予習)英単語・英文法の新たな知識を増やす ※日本人教師のサポート有り。
2. (レッスン前の予習)宿題の英作文作成 ※日本人教師のサポート有り。
3. 指定教材の音読テスト
4. 英作文・英文エッセイの宿題
5. 英会話のロールプレイ
1. (レッスン前の予習)英単語・英文法の新たな知識を増やす
「(英語学習において)知らないことは聞けない、話せない、読めない、書けない。」
当たり前といえば当たり前かもしれませんが「知らないことは聞けない、話せない、読めない、書けない。」です。
フィリピン留学・セブ島留学で長時間のマンツーマンレッスンを受けてもこの原則は決して変わりません。そこに魔法は有りません。
「勉強していないのに、ある日いきなり英語が聞き取れるようになる。」
「勉強していないのに、ある日いきなりペラペラと英語が話せるようになる。」
「勉強していないのに、ある日いきなりTOEIC LR試験で高得点を獲得できる。」
これらは全てフィクションです。現実においては決して起こりえないことです。
「英語力とは語彙力」です。「初級者と上級者の違いは、知っている英単語の数の違い」です。
初級者、中級者が上級者になるためには新たに地道に英単語を暗記していくことは欠かせません。
語学学校バックワイズではレッスン時間を最大4時間に制限しているのは、残りの時間を使って、1日最低4時間は知識をインプットする学習を行うべきと考えているためです。
これは「英語に関する知識を増やすため」です。
【MSレッスンで想定している学習時間】
1時間のMSレッスン + 3~5時間の予習学習
このMSレッスンは1コマ(50分)を受講する場合、3~5時間の予習・復習を行うことを推奨しております。
MSレッスンの予習としては、使用する英文記事毎に「最低20回のリスニング学習+最低10回の音読学習」を2周することを推奨しています。
指定された参考書で徹底的に音読とリスニングの学習を行って下さい。そこある英文を暗唱出来るくらいまで読み込んで下さい。
とても手間のかかる学習法ですが、このインプット学習をマンツーマンレッスン前の予習学習で行うことによってはじめて、あなたは英語を聞けて、話せて、読めて、書けるようになるための準備が整えられます。
2. (レッスン前の予習)宿題の英作文作成
参考書を読み込み、知識を十分にインプットした段階で、レッスン前の宿題として英作文を作成します。
4Sレッスンはこのように英作文(アウトプット)を前提としたものです。この点が日本の受験予備校やTOEIC LR試験の対策塾の違いです。
インプット学習で学んだ表現を、英作文としてアウトプットします。
3. 指定教材の音読テスト
MSレッスンの冒頭では実際に学んだ英文を音読が出来るかどうかをフィリピン人講師に確認テストをしてもらいます。
「なぜ音読?」と疑問に思う方のために説明をすると、音読は「手に持った英語参考書の英文を見ながら読み上げる」という行為です。
それに対して、英会話とは「手に持った英語参考書の英文を見ることなく音読したもの」だからです。つまり、音読すら出来ない人はいわんや英会話も出来ません。
まずは音読学習を通じて、聞き手に通じるだけの英文を読み上げることが出来るようになります。フィリピン人講師達が聞き手に回って、あなたの音読が適切に出来るかどうか、発音・訛り・文の強調が出来ているかどうかを確認テストしてくれます。
そしてすでに述べたように、バックワイズでは「音読+リスニングを毎日3~5時間はすることを推奨しています」。
バックワイズに留学中に英語力を伸ばすのは「音読」と「リスニング」の両方を徹底的にやり込んでいる人たちです。
4. 英作文・英文エッセイの宿題確認
「2. (レッスン前の予習)宿題の英作文作成」で行った、レッスン前に作成した英作文をフィリピン人講師に添削してもらいます。
フィリピン人講師に添削された英文。添削された文章が瞬時に頭の中で行える様になれば、英会話はよりスムーズになる。
英語が話せるようになる前に、実は英語が書けるようになる必要が有ります。英作文できない文章は、実は英会話で使いこなすことが出来ない表現です。
言ってみれば「60秒で英文を作るのが英作文」で「頭の中で1秒間で行う英作文が英会話」と言えます。
5. 英会話のロールプレイ
英作文が出来るようになったら次は英会話の練習です。
MSレッスンでは英語参考書に登場した英単語を使用して英会話を行う、という英会話のロールプレイレッスンが含まれています。事前学習で学んだ英語表現が使いこなせるかどうか、レッスン中に確認下さい。
MSレッスンで使いこなせるようになった表現はグループレッスンやスピーキングレッスン、スピーチコンテストで実際に使用して下さい。
まとめ MSレッスンで行うこと
1. (レッスン前の予習)英単語・英文法の新たな知識を増やす
2. (レッスン前の予習)宿題の英作文作成
3. 指定教材の音読テスト
4. 英作文・英文エッセイの宿題
5. 英会話のロールプレイ
上記5つのことを実行して英語で読む・聞く・書く・話すの4技能全ての向上を目指すのがバックワイズのMSレッスンです。
最後に改めてもう一度MS Lessonの流れをまとめたイラストを紹介します。
