人口減少の進む日本とは逆に、フィリピンでは人口が急激に増え続けています。
この記事ではフィリピンの人口増加について紹介いたします。
今後の人口予測、年齢構成や平均年齢などデータをもとに解説をいたします。
また人口が急激に増加するとどのようなことが起こるのかについて、利点と問題点を書きます。
フィリピンの人口は1億人を突破。急激に増え続ける人口
2020年時点でフィリピンの人口は約1億903万人程度。日本に次ぐ世界第12位です。
人口減少が進む日本とは逆に、フィリピンの人口は急激に増加しており、2025年から2030年の間には日本の人口を抜くことが予想されています。
フィリピンの人口増加率は年間1.69%と非常に高く、2015年から2022年までの5年間ではフィリピンの人口は約805万人増加しました。
この800万人増とは、日本で例えると愛知県や埼玉県の人口が新たに増加したことを意味します。
2000年のフィリピンの人口が7,600万人だったことを考えると、この20年で約3,000万人を超える増加があったことになります。
3,000万人というとオーストラリアとニュージーランドの人口を足した程度の数となりますので、いかにフィリピンの人口が急激に増加しているかがわかります。
またフィリピンには、出産年齢(15歳から49歳)の女性が約2,800万人います。
このためフィリピンの人口増加は今後も続き、2100年までは人口増加傾向が予測されています。
(映画)マザーランド 世界一いそがしい産科病院
フィリピンの人口増加を象徴する映画として「マザーランド 世界一いそがしい産科病院」という映画も公開されています。

フィリピンの人口ピラミッドは綺麗な三角形。平均年齢はなんと24.3歳!
フィリピンの人口ピラミッドは綺麗な三角形です。

そのため若年層の人口が多く、フィリピン人の平均年齢は24.1歳です(⇔日本の平均年齢は48.6歳です。親子でもおかしく無い年齢差ですね)。
(参考)Average Age by Country 2023
フィリピンの人口ピラミッドを見ると、下に行くほど人口が増えていることがわかります。
0-4歳が一番人口が多く全体の10.5%を占めています。これは1世代230万人程度で、日本の団塊の世代と同じくらいの数の人口です。
現在の日本の新生児は年間100万人を切っていますので、フィリピンでは日本の二倍以上の新生児が生まれているということになります。
さらに1世代200万人以上の新生児が今後も30年以上に渡って増え続けると予測されています。
上記は2050年のフィリピンの人口ピラミッドの予測ですが、現在の日本の壺型のような形(下記の図)ではなく、まだ釣り鐘型のような形で、高齢化は進行していないことがわかります。

人口増加が支えるフィリピンの経済成長
フィリピンの人口増加はフィリピン経済にも大きく寄与しています。フィリピンの経済成長率はこの数年は6-7%で推移しており、ASEAN諸国の中でも高い成長率です。
フィリピン経済の約60%はサービス業で占められており、潤沢な労働力で経済を支えています。
それを示すように、マニラやセブなどの大都市圏には巨大なショッピングモールがあり、レストランやショッピングで賑わっています。

豊富な労働力の供給があり安い人件費と英語を活かした産業も盛んです。
とくにコールセンターを中心とするBPO産業はインドを抜き、世界一の規模を誇るフィリピンの重要産業です。
格安フィリピン留学のように安い英語留学ができるのも、このようなフィリピンの人口増加が背景にあります。
フィリピンの人口爆発問題。校舎が足りず、1つの校舎に2つの学校が共存する現状
その中でも的確にフィリピンの人口爆発問題を表しているのが、フィリピンの公立学校の現状です。
ここではセブ市のプンタプリンセサ小学校の事例から、フィリピンの人口増加問題の一端をお見せします。
セブ市にあるプンタプリンセサ小学校では、1年生から12年生まで2,500名以上の生徒が学んでいます。
ただし、これは1年生から12年生なので日本の小学校と同じ6年生として考えた場合は1,200名となります。
1,200名でも、日本と比べるとかなりの大規模校なのですが、セブ市で一番大きい小学校は、12年生までで7,000名を超えるそうです。
目眩のするほどの人数ですが、最も驚くのは、この小学校は昼だけではなく、夜も授業を行なっていることです。
つまり生徒数が多すぎるため、現状の校舎では足らず朝の部と夜の部の2回に分けて学校が運営されているのです。
そのため授業は午前に終了となり、午後からは同じ学校の校舎を別の学生が利用します。この学校の二交代制を採用している学校がフィリピンの中ではたくさんあります。
このように人口が急激に増えすぎるあまり、そもそも学校の建物自体が足らないという状況がフィリピンでは起きているのです。
一人当たりの豊かさを実現していくためには、生徒ひとりひとりの教育水準を高めていく必要がありますが、現在のフィリピンではそれがまだ十分には実現できていないと言えるでしょう。
人口爆発問題。都市の過密化は今後もさらに深刻化する
フィリピンの1キロ平方メートルあたりの人口は、1990年には202人だったのが、2016年には347人になり、急速に人口密度が高まっています。
とくに都市圏での人口密度は非常に高く、交通渋滞なども問題となっています。

マニラでは交通渋滞があまりにもひどいため、ナンバーコーディング・システムという交通規制が導入されています。
これは車のナンバープレートの最後の数字が奇数か偶数かによって、その車を運転できる日が定めれるというものです。
しかし、フィリピンの都市の人口比率は現在、約48%程度ですので、今後も都市への人口増加が続くことは間違いないでしょう。
そのためフィリピンでは都市圏の開発が重要な課題となっています。
フィリピンの人口爆発問題。人口抑制政策が実行しにくい文化背景
当然ながらフィリピン政府も人口増加問題を懸念しています。
人口抑制法が2012年に成立し、貧困層への避妊具の配布や学校での性教育を実施しています。
しかし、国民の8割以上が信仰するカトリックが人口抑制政策の実施を困難にしている面があります。
フィリピンのカトリック協会では、避妊も中絶と同じであると強く反発しています。
またフィリピン人には大家族主義という考え方があり、子沢山が幸せという価値観が根付いています。そのため人口抑制に対する感情的な反発を覚える人も少なからずいます。
日本の隣国であるフィリピンの現状を少しでも知っていただければと思い、急速に増加するフィリピンの人口について書きました。
フィリピンに興味が出た方は、現地の現状を知りつつ、フィリピン留学で英語を学んでみるのはいかがでしょうか。

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