現在の英語のリスニング学習において「区間再生」「再生速度の変更」の機能は欠かせません。
「区間再生」「再生速度の変更」の機能の使用有無で、英語学習の効率が文字通り数倍以上変わってきます。
現代の英語学習において極めて重要である2つのポイントを上げました。
この記事ではここまで重要だと強調している「区間再生」「再生速度の変更」の機能を備えたスマートフォンアプリのAudipoについて紹介をしています。
(記事の執筆者)この記事の執筆者は「3ヶ月の語学留学でTOEIC200点を上げて、マンツーマンレッスンで英会話・英作文が出来るようになる」フィリピン留学の語学学校バックワイズ、大人の英語学び直し・オンライレッスンのハルヨンの学習カリキュラム総責任者の柴田 @halj です。
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「大量のインプット学習」が英語学習には必須。
英語学習における「大量のインプット学習」とは
英語を読んで、聞けて、話して、書けるようになるためには「大量のインプット学習」が必要です。
英語学習における「大量のインプット学習」とは英文の黙読・リスニング・音読・暗唱の学習を指します。
私はこれらの学習を英文を自分の中に定着させるための学習、定着学習と呼んでいます。
最低何回英文を読めば、その英文を使いこなせるようになるか。
「英語を母語とする人々が読む英文」をそのまま聞いて意味をスラスラと理解できるようになるためにはどれくらいの学習量が必要でしょうか。
5回や10回、その英文を繰り返し聴くだけでは全然足りません。
学習している英文を自らの中に定着させるためには、最低限の目安として「黙読(精読)10回、リスニング20回、音読10回、暗唱5回。合計45回」を2周する必要があります。
つまり、最低限こなすべき回数は「1英文あたり、黙読20回、リスニング40回、音読20回、暗唱10回。合計90回以上」となります。
ただし、この回数はあくまで目安の回数です。
自分にとって易しめの英文であれば、回数は少なくて済みます。
逆に難しめの英文であれば、さらに多くの回数をこなす必要が有ります。100回でも足りず、200回学習を繰り返すことも普通のことです。
日本の英語教育で英語が話せるようにならないのは反復学習の回数が少なすぎるから
英文を定着させるために最低90回以上、時には200回以上も反復学習を繰り返す。
一部の私立の高校や予備校・塾ではこの徹底反復学習が推奨されていますが、ここまで同じ英文を反復学習した経験がある人は、日本の学校教育でしか学んだことをない人達だと稀です。
1つの英文を自分のものにするためには、100回以上の反復学習が必須です。
日本人の大多数が英会話を苦手としているのは、英会話の前提となる知識の定着学習、この「大量のインプット学習」を行っていないからです。
一方、日本人でも英語を第2言語として問題なく使いこなしている人たちは、この「大量のインプット学習」を行ってきた人たちです。
大量のインプット学習で欠かせないリスニング学習
ここで英文を定着させるために最低限こなすべき回数を再度確認下さい。
最低限こなすべき回数は「1英文あたり、黙読20回、リスニング40回、音読20回、暗唱10回。合計90回以上」となります。
黙読、リスニング、音読、暗唱の中でリスニング学習の回数が最も多くなっています。
つまり、耳から聴くリスニング学習が「大量のインプット学習」で最も多くの割合を占めています。
英文を目で読む「黙読」、さらに声を出して読む「音読」の学習を行うは大変です。
でも、リスニング学習であれば、歩いている間にも行えますし、家事をしている間にも行えます。
耳からのリスニング学習で英文に触れる機会を増やすことで100回を超える反復回数をこなすのです。
そしてこのリスニング学習を効果的に行うために欠かせないのが、この記事で紹介するスマートフォンアプリのAudipoになります。

このAudipoを活用し、歩いている時間、家事をしている時間など細切れの時間に繰り返し英文を聴き込みましょう。
現代に二宮金次郎がいれば、このAudipoは必ず使用して、歩きながら英語の勉強をしているはずです。

リスニング学習の必須機能 1.区間再生
最初にAudipoで使用できるようになる必要があるのは区間再生の機能です。
TOEIC試験 Listening Part3を使って、区間再生を使うことで学習がどう変わるかを説明します。
区間再生で英文を1英文ずつ再生する

この英文の音声(約38秒ある)をそのまま最初から最後まで聴き続けても、全文を暗唱するのは難しいです。100回連続で聴いてもリスニング学習だけで暗唱するのは至難です。
英文を暗唱するとなると、英文を目で確認しながらリスニング学習をしないと暗唱はできないです。
でも区間再生の機能を使えば最初の一文、”I’m very glad you’ve decided to rent an apartment in our complex, Ms. Kendall.”のみを繰り返し聴くことができます。この区間のリスニング音源の長さは4秒です。
このわずか4秒の英文であれば、頭の中に英文全体を保持出来るので、繰り返し聴くことで暗唱することができます。
そしてAudipoを使って区間再生の機能を使えば、この英文のみを繰り返し聴き続けることができます。
下記の画像はAudipoで冒頭4秒の区間のみを再生しているものです。

この1英文毎に再生できる区間再生機能を使うことで、英文をあっという間に暗唱できるようになり、そして英会話も出来るようになります。
区間再生で英会話が出来るようになる。
Audipoの区間再生機能を使用することで、
1つの英文だけを繰り返し再生し、20回から40回、時には100回以上聴き続けることで、英文を丸暗記できるようになります。
英文を丸暗記するとどのような良いことがあるかというと、実際の英会話において丸暗記した英文をそのまま使用することが出来るようになるのです。
つまり、区間再生機能を使って英文を聴き込めば、英会話の能力も上げることが出来るのです。
区間再生を使わない場合、英会話は出来るようにならない。
区間再生を知らない頃の私はリスニング音源を加工することなく、繰り返し聴いていました。
しかし、この聴き方ではリスニング能力は上がるのですが、英文を暗唱できないので英会話が出来るようにはなりませんでした。
そして暗唱が出来ないということは英会話で使える表現がほとんど増えないということです。
けれど区間再生機能を使用し、1英文単位で聴き込むにしてからは暗唱も出来るようになりました。
現在はスマートフォンのアプリ、Audipoを使用していましたが、もともとはSONYのウォークマンを使用して区間再生を行っていました。

上記画像中で紹介されている機能はAudipoで全て再現可能です。
4秒間の英文を2分間で30回聴く
4秒間で聴ける1英文があれば、2分(120秒)あれば30回もリスニング学習をすることが出来ます(下記の写真の赤丸部分で約4秒です)。

「覚えるべき英文を連続して20-30回聴く」という学習法をやってみれば分かりますが、学習の密度が非常に濃いです。頭の中がその英文でいっぱいになります。
そして20回も聞いていれば、たいていの英文は暗唱出来るようになります。
20回で足りない場合でも40回、60回と聞き続ければ必ず暗唱できるようになります。
そしてまた1英文ずつのリスニング学習は極めて学習効率が高く、この学習法を導入したことで、私は英文を頭の中に定着させる時間を半分以下に一気に縮めることが出来ました。
区間再生機能を使用することで、不要な箇所を聴かなくて済むようになる
区間再生のもう1つの利点はリスニング音源で不要な箇所を聴かなくて済むようになることです。
再びTOEIC問題を例に説明していきます。
TOEICの問題の場合だとリスニング音源の冒頭に、例えば”Question 65 through 67 refer to the following conversation and map”という指示文が約5秒間流れます。
下記の英文で言うと冒頭の2行が該当箇所です。該当箇所を赤線で囲っています。

この記事の音源の長さは38秒間です。そのうちの赤色で囲った冒頭の指示文(5秒間)は繰り返し聴かなくても良い箇所です。
2~3回だけ聴くのであれば別に重要ではありませんが、この英文を暗唱できるまで聴き込むとなると100回は聴き込む必要が有ります。
100回繰り返し聴く場合には、「5秒×100回=500秒=6分20秒※」という無視できない時間になります。※後で述べる「再生速度の変更」も入れるとさらに長い時間になります。
そのためこの冗長さを無くすためにAudipoを使用して、この不要な箇所を再生しないようにします。
下記画像で赤丸で囲った部分がAudipoの機能を使って、この指示文の箇所を再生しないように設定した箇所です。

このように再生しない箇所を設定することによって、聞くべき箇所だけを集中し、効率的に繰り返し聞くことが出来ます。
不要な空白部分、番号の読み上げ部分を聴く必要が無くなるため、無駄を部分を大幅にカット出来ます。
Audipoの区間再生機能を使用することで、リスニング学習の効率を大幅に上げられるのです。
大学入試・高校入試の参考書で特に力を発揮します。
下記Audipo画像で使用しているリスニング音源は中1英語をひとつひとつわかりやすく。改訂版です。
大学入試向け参考書は特に不要な箇所(冒頭の説明、英文番号の読み上げなど)が多いので、リスニング音源には不要な箇所が多いです。
また、不要な区間のスキップは黄色丸で囲んだボタンを使用するで「(選択した)現在の範囲の有効/無効を切り替え」が行なえます。
ボタン一つで再生有無の切り替えができるのでとても便利です。

スマホ学習の必須機能 2.再生速度の変更
区間再生と同じく必須の機能が「再生速度の変更」の機能です。
リスニング音源の再生速度を落とせば、より聞き取りやすくなります。また音読学習がしやすくなります。
画像右下の赤丸部分に注目してください。この写真の音源では私は0.75倍にして音源を聴いています。

0.75倍という通常よりも25%遅い速度でリスニング音源を再生することで、英文を確実に聴き取ります。また、英文が読み上げられのに合わせて音読学習※もします(これをシャドーイング学習と言います)。
理解が難しい箇所がある場合にはさらに速度を落として0.60倍まで落としてリスニング音源を私は聴き込んでいます。
TOEIC LR試験などリスニング音源が速く読まれている教材、シャドーイングしにくい教材で特に効果を発揮します。
このように再生速度を落とすことでリスニング学習・音読学習が極めてやりやすくなります。私はこの学習法を「スローリスニング」と名付けています。
このようにAudipoをつかった「リスニング音源の区間再生×再生速度の変更(スローリスニング)」の組み合わせで学習を行えば、「大量のインプット学習」を非常に効果的に行うことが出来ます。
再生速度の変更設定に関する補足
再生速度を0.90倍未満の倍率にすると、リスニング音源が割れて聴き取りにくくなる恐れがあります。
そのため、「速度/音程設定」から「音声品質 声に特化」の設定を必ず行うようにしましょう。
設定の方法に関しては、下記の画像2枚を確認下さい。


【補足】「大量のインプット学習」はどこまでやり込めばいいのでしょうか。
最後にAudipoを使用する方から “「大量のインプット学習」はどこまでやり込めばいいのでしょうか。” という質問が来ることが多いので回答します。
この質問に対する回答としては、定着学習を一通り終えた後、つまり「1英文あたり、黙読20回、リスニング40回、音読20回、暗唱10回」を終えた後に、リスニングと暗唱の試験を行いましょう。
(リスニングの試験)
区間再生をせずにリスニング音源を通しで、かつ1倍速で流します。
そして英文を見ていない状態で、英文を理解出来ればOKです(英文を頭の中に再現できればOK)。
⇒1倍速のリスニング音源を聴いてもイマイチ英文の内容が頭に入ってきていない場合には、再度「1英文あたり、黙読20回、リスニング40回、音読20回、暗唱5回」を繰り返しましょう。
(暗唱の試験)
リスニングの試験で聞いた英文をそのまま暗唱できるかどうかを確認します。
こちらは1英文単位でも良いですが、理想的な状態は最初から最後まで通しで英文を暗唱できることです。
これら試験を行って学習している英文が自分の中に定着できているかを確認しましょう。
さらに詳しい内容はAudipo上級編へ
この記事ではAudipoの基本機能を紹介しました。まずはこの記事で書かれている2大基本機能を使いこなせるようになりましょう。
さらに詳しく使用方法を紹介している上級編記事は下記になります。

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