夢カナ留学に行政処分!高額な事前学習「夢カナEnglish」の問題点も検証

2026年10月28日、留学・ワーキングホリデー支援サービス「夢カナ留学」を運営する株式会社Jstyleに対し、消費者庁が3カ月間の業務停止命令を出したことが公表されました。
問題となったのは、勧誘目的を隠した無料相談への誘導や、クーリング・オフに関する虚偽の説明などです。
同社に関する消費者相談は160件、平均契約額は約82万円と報じられています。
実は、語学学校バックワイズにも、行政処分以前から夢カナ留学の高額な料金や事前学習について、何人もの方から相談が寄せられていました。
今回は行政処分の内容に加え、以前から気になっていた事前学習サービス「夢カナEnglish」の問題点を検証します。
夢カナ留学の運営会社Jstyleに3カ月の業務停止命令
消費者庁は2026年10月28日、株式会社Jstyleに対する特定商取引法に基づく行政処分を公表しました。
業務停止期間は2026年10月28日から2027年1月27日まで。訪問販売・電話勧誘販売に関する勧誘、申込受付、契約締結などが対象です。
同社の役員にも3カ月間の業務禁止命令が出されています。
主な違反行為は以下のとおりです。
| 違反行為 | 内容 |
|---|---|
| 勧誘目的を隠した呼び出し | 有料契約の勧誘目的を告げず、無料相談を申し込んだ消費者を面談に誘導 |
| 契約解除に関する不実告知 | クーリング・オフが可能なのに、解約できない、キャンセル料が必要などと説明 |
| 契約書面の交付義務違反 | 電話勧誘販売で必要な契約書面を適切に交付しなかった |
▶ 消費者庁:株式会社Jstyleに対する行政処分
無料相談を入口に高額な契約を勧誘
夢カナ留学は、ウェブサイトやSNSなどで無料カウンセリングを案内していました。
しかし、消費者庁は、有料サービスの勧誘目的を適切に明らかにせず、消費者を面談へ誘導していた行為を問題視しました。
無料相談だと思って申し込んだ人に、勧誘目的を隠したまま高額な契約を勧めていたのです。
クーリング・オフについて虚偽の説明
さらに重大なのが、契約解除に関する不実告知です。
Jstyleは、クーリング・オフが可能な契約について、解約できない、あるいはキャンセル料が発生するという趣旨の説明をしていました。
法律で認められた契約解除の権利について、消費者に虚偽の説明をしていたことは極めて悪質です。
今回の行政処分では、勧誘方法だけでなく、契約後の対応にも問題が認定されています。
夢カナ留学の高額契約・解約トラブルに関する口コミ
行政処分以前から、インターネット上には夢カナ留学の料金や解約に関する相談が投稿されていました。
90万円以上の契約で返金は約24万円
2024年1月6日、Yahoo!知恵袋に夢カナ留学の解約についての相談が投稿されています。
投稿者によると、6カ月間の英語学習とワーホリ手続きなどを含むサービスに90万円以上を支払ったとのこと。
しかし、英語レッスンに効果を感じられず、1カ月で解約を申し出たところ、提示された返金額は約24万円だったそうです。
残りの76万円以上については、さまざまなサービス費用として説明されたと述べています。
▶ Yahoo!知恵袋:夢カナ留学の契約・返金に関する相談

10万円の違約金を支払って解約
口コミサイト「みん評」には、2026年5月19日、夢カナ留学を途中解約した人の投稿があります。
投稿者は、不要なビザ取得支援などを契約から外したかったものの、選べるのは用意された2〜3種類のプランだけだったと説明しています。
英語レッスンにも満足できず、別の英会話サービスを契約。最終的に10万円の違約金を支払って解約したそうです。
2026年4月28日の投稿でも、100万円を支払った利用者が、返金保証の適用条件やレッスンの受講期限について不満を述べています。
▶ みん評:夢カナ留学の口コミ・評判
バックワイズには行政処分以前から相談が寄せられていた
実は、私は以前から夢カナ留学に注目していました。
バックワイズの留学説明会や個別相談会に、夢カナ留学を検討している方が何人も相談に来られていたからです。
特に気になったのが、事前学習を含む契約料金が非常に高額であるにもかかわらず、具体的な英語学習の内容が分かりにくいことでした。
バックワイズでも、フィリピン留学やワーホリに向けた事前学習を提供しています。
渡航前に英語力を伸ばすという方針には賛成です。しかし、高額な料金を支払うのであれば、使用教材、学習方法、学習時間、英語力向上の実績まで確認したいところです。
高額な事前学習「夢カナEnglish」の問題点
夢カナ留学は、渡航前の英語学習サービスとして「夢カナEnglish」を提供しています。
公式サイトでは、週単位のオーダーメイド学習プラン、回数無制限のマンツーマン英会話、グループレッスン、学習アプリなどを紹介しています。
しかし、英語教育の観点から見ると、重要な情報が不足しています。
① 英語学習だけの料金が分からない
Yahoo!知恵袋には、夢カナ留学で約137万円、別の相談では180万円を提示されたという投稿があります。
これらは英語学習に加え、渡航手続きや就職支援などを含む契約です。
では、夢カナEnglishの英語学習そのものには、いくらかかるのでしょうか。
6カ月間の英語学習だけを受講した場合の料金はいくらなのか。ビザ申請や英文履歴書の添削が不要なら、料金を減らせるのか。
公式サイトでは、サービスごとの料金内訳を確認できません。
② オーダーメイド学習の具体的な内容が分からない
夢カナEnglishは、週単位でオーダーメイドの学習プランを提供すると説明しています。
しかし、具体的な教材名や学習の進め方は十分に公開されていません。
英語初心者の場合、知りたいのは次のような情報です。
- 中学英文法をどの教材で学び直すのか。
- 英単語を何語程度覚えるのか。
- 発音やリスニングをどのように学ぶのか。
- 毎週どれくらいの自習時間が必要なのか。
- 学習内容の理解度をどのように確認するのか。
「オーダーメイド」という宣伝文句よりも、実際に何を、どのように学ぶのかが重要です。
③ 英語力がどれだけ伸びたのか分からない
夢カナEnglishの公式サイトでは、一定の条件を満たした受講生の98.4%が、現地到着から平均3.1週間以内にローカルジョブの面接に合格したと紹介しています。
ただし、集計対象は中級クラス以上を受講し、所定の条件を満たした学生です。
これは就職に関する実績であり、英語力の向上を示す数字ではありません。
英語教育サービスとして知りたいのは、受講前後の英語力の変化です。
TOEIC400点の受講生が6カ月後に何点になったのか。中学英文法から学び直した受講生が、半年間でどこまで学習を進めたのか。
現地就職率98.4%よりも、英語力がどれだけ伸びたのかを知りたいのです。
夢カナEnglishの授業内容にも不満の口コミ
事前学習に関する口コミにも気になる内容があります。
2024年9月5日のみん評の投稿では、「英語初心者と英語を話せる受講生が同じグループレッスンを受けていた」と指摘されています。
2026年5月19日の投稿では、「授業が受け身の内容で、アプリや動画を使った自主学習が中心だった」という不満が書かれています。
また、2026年4月28日の投稿では、「受講生の都合に合わせた学習計画になっておらず、渡航の数カ月前にレッスンの受講期限が終了した」そうです。
英語レッスンを評価する口コミもありますが、オーダーメイド学習を強調するサービスで、学習内容の個別化や受講管理に関する不満が複数投稿されている点は気になります。
バックワイズの事前学習は何が違うのか?
バックワイズでは、英語初級者に長時間の英会話レッスンを受講させることを推奨していません。
英文法、英単語、発音、英文読解などの基礎学習を優先しています。
教材と学習課題を具体的に設定し、日本人教師が理解度を確認します。
事前学習12週間+フィリピン留学4週間のナコさん
実際の事例として、ナコさんの体験談を紹介します。
ナコさんは、オーストラリアで1年間のワーキングホリデーを経験した20代女性です。
現地の語学学校にも2カ月間通いましたが、中学2年生で学ぶ受動態を十分に理解できていませんでした。
日本食レストランで働いていた際には、お客さんの英語が理解できず、怒鳴られた経験もあったそうです。

そこで、2回目のイギリスでのワーキングホリデーに向け、バックワイズで英語を基礎から学び直しました。
学習期間は、日本での事前学習12週間とフィリピン留学4週間。
中学2年生の英文法から学習を開始し、高校英文法までの学習を終了。TOEIC550〜600点相当の英語力に到達しました。
バックワイズでは、毎週の学習課題を設定し、日本人教師が復習試験で理解度を確認します。
ナコさんも、事前学習の期間をもっと長く取り、日本で高校英文法を終えていれば、フィリピン留学では英会話の練習にもっと時間を使えたと振り返っています。
日本で英文法や英単語の基礎を固め、海外では英語を使う練習に集中する。
これがバックワイズの事前学習の基本方針です。
▶ 関連記事:【ワーホリ前の英語準備】オーストラリア経験者がイギリス渡航前にフィリピン留学で基礎を固めた理由

使用教材も学習内容も料金も分からない「夢カナEnglish」の実態
夢カナEnglishの問題点は、高額な料金だけではありません。英語教育サービスとして当然公開してほしい情報が、ほとんど見当たらないことです。
同じく渡航前の英語学習を提供するバックワイズと比較すると、その違いがよく分かります。
| 比較項目 | 夢カナEnglish | バックワイズ |
|---|---|---|
| 使用教材 | 教材名の公開なし | 使用教材・学習内容を公開 |
| 学習カリキュラム | 具体的な学習内容・進め方が不明 | 英文法・語彙・発音を中心とした学習内容を公開 |
| 自習・宿題 | 具体的な課題・学習時間が不明 | 毎週の学習課題・自習時間を設定 |
| 理解度の確認 | 具体的な確認方法が不明 | 日本人教師による復習試験 |
| 英語力向上の実績 | TOEICなどのスコア向上実績の公開なし | TOEICスコア・学習到達度を公開 |
| 料金 | 英語学習単体の料金が非公開 | 期間別の料金を公開 |
バックワイズの事前学習は、留学予定者向けの場合、4週間66,000円、8週間132,000円、12週間198,000円です。
一方、夢カナEnglishは、使用教材、具体的な学習カリキュラム、自習課題、理解度の確認方法、英語力向上の実績に加え、英語学習を含む100万円超の高額な契約について、その料金の内訳まで分かりません。
ここまで情報がないと、そもそも英語教育に十分な知見を持った人がカリキュラムを設計しているのか疑問に感じます。
英語教育に詳しくない留学エージェントが、英会話レッスンを組み合わせ、高額な事前学習サービスとして販売しているのではないか。公開情報を見る限り、そのような疑念すら抱かせる内容です。
しかも、今回の行政処分では、勧誘目的を隠した無料相談への誘導や、クーリング・オフに関する虚偽説明が認定されました。
留学や英語学習について十分な知識を持たない若者に、教育内容も料金の内訳も分からない高額なサービスを勧め、契約解除についても虚偽の説明をしていたのです。
英語教育の中身は不透明なのに、契約を結ばせることには熱心。このような企業姿勢を見れば、受講生の英語力向上をどこまで真剣に考えているのか、疑問を抱かざるを得ません。
▶ (バックワイズは情報公開ちゃんとしています) バックワイズの事前学習制度・料金とプランの詳細

まとめ|夢カナ留学の営業姿勢と英語教育への疑問
夢カナ留学を運営するJstyleは、勧誘目的を隠した無料相談への誘導や、クーリング・オフに関する虚偽説明などによって、消費者庁から3カ月間の業務停止命令を受けました。
さらに、行政処分以前から高額な契約や解約トラブルに関する口コミが投稿され、バックワイズにも不安を抱いた方から相談が寄せられていました。
事前学習サービス「夢カナEnglish」についても、使用教材、具体的な学習カリキュラム、英語力向上の実績、100万円を超える非常に高額な契約料金の内訳など、重要な情報がほとんど公開されていません。
留学や英語学習について十分な知識を持たない若者に高額な契約を勧め、契約解除について虚偽の説明までしていた企業が、果たしてまともな英語教育を提供しているのでしょうか。
私は、こうした営業姿勢の企業が、受講生の英語力向上を第一に考えた質の高い教育を提供しているとは到底考えられません。
英語力を伸ばすために必要なのは、高額な契約や耳触りのよい宣伝文句ではありません。具体的な教材と学習計画、学習成果を確認できる教育サービスを選ぶべきです。
高額な契約よりも、本当に英語力が伸びる留学を選びませんか?
夢カナ留学のように、具体的な教材や学習内容、英語力向上の実績も十分に公開せず、高額な契約を勧める留学エージェントとは、バックワイズの考え方は根本的に違います。
私たちは、留学生の英語力を伸ばすことに責任を持つ語学学校です。
「フィリピン留学で最も英語力を伸ばせる語学学校」を掲げるバックワイズでは、使用教材、学習カリキュラム、料金、受講生の学習成果を公開しています。
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