フィリピン留学・失敗体験談 日本人経営の語学学校2校にフィリピン留学したけれど全然英会話が出来るようにならなかった初中級者

この記事で紹介しているフィリピン留学失敗体験談は「日本人経営の語学学校に留学して、留学中は英会話が出来るようになったと思っていたけれど、帰国後のレベル診断で英語力がほとんど伸びていなかったことが判明した」という失敗事例です。

(留学生の基本情報)
年齢と性別: 20代, 男性
留学期間: 6ヶ月 ※3ヶ月ずつ、日本人経営の語学学校2校に滞在
留学費用の合計: 約200万円

(留学前の英語力)
フィリピン留学を開始する前の英語力: 平均的な大学生より少し低い英語力。高校英文法は完全には理解出来ていない。
※参考TOEIC LR試験スコア 380点 (Listening Part 200点、Reading Part 180点)

(留学終了時の英語力)
6ヶ月のフィリピン留学終了時の英語力: 英会話能力は上がったと思ったが、TOEIC LR試験の点数は期待ほど伸びなかった。
※参考TOEIC LR試験スコア 430点 (Listening Part 250点、Reading Part 180点) ※留学前より50点アップ

目次

2つの日本人経営の語学学校に留学

これまでにフィリピン留学では2つの日本人経営の語学学校に留学しました。

2つの語学学校を3ヶ月ずつ、合計で6ヶ月過ごしました。

マンツーマンレッスンが6-8コマの語学学校でしたので、英会話はある程度できるようになったと思います。

フィリピン留学はマンツーマンレッスンで人気を集めています。

留学期間中にフィリピン人講師たちとも意思疎通出来るようになりました。合間合間にフィリピン観光も楽しみましたので、全体を通して楽しいフィリピン留学生活だったと思います。

フィリピン留学中には複数回ダイビングにも行きました。

帰国後に受験したTOEIC LR試験の点数が伸びていなかった

日本に帰国してからも英語学習を続けようと思い、まずはどれくらい英語力が伸びたのかを測定するために受験したTOEIC LR試験では点数が500点を超えていませんでした。

これには非常にショックを受けました。

より詳細に自分の英語力について知りたいと思い、英文法・英文読解の学習を重視している語学学校でレベル診断を行ってもらいました。

日本の語学学校では「高校英文法未満の英会話能力」と診断された

した際に、自分が想定している以上に低い結果となって衝撃を受けました。

その結果では自分の英会話は下記のように診断されました。

  1. 高校英文法を使いこなす水準に到達していない。
  2. 自動詞(SV)と他動詞(SVO)の文型の理解が曖昧。
  3. 名詞・動詞・形容詞の使い分けが不正確なことが多い。
  4. 時制、冠詞、数量表現の使い分けがほとんど出来ていない。
  5. 第4文型SVOO、第5文型SVOC※を使える水準に到達していない。

※【補足】第5文型SVOCは中学3年生で学ぶ下記の構造の英文です。

6ヶ月のフィリピン留学で自分の英会話能力は大いに上がっていると思っていましたが、まさか中級者未満のレベル判定をされるとは思っていなかったです。

高校英文法レベルでの英会話はしていなかった

高校英文法の基本的な表現である助動詞の表現についてよく分かっていないと指摘された件が特にショックでした。

助動詞 will/can/may、must/should, shall の使い分けについての理解が曖昧でした。

さらに助動詞の過去形である would/could/might をどうやって使用するのかについては完全にお手上げでした。

高校英文法 助動詞の一覧表

このレベルでしたので、高校英文法で登場する仮定法過去完了といった難しめの英文については、自分自身で使ってみようと思ったことすらありませんでした。

「助動詞+現在完了形」、仮定法過去完了に通じる表現です。

フィリピン留学にはカランメソッドの海賊版教材で学習

フィリピン留学中は、カランメソッドの教材※を使って英会話の練習をしていたので、英会話能力は多いに上がっていると思っていました。※【補足】留学後に知りましたが、これは白黒コピーの海賊版教材でした。

ただし、英文法についてのレッスンがあったわけでなかったので、そのままパターンを丸暗記して使っていました。フィリピン留学中はこういった丸暗記学習だけで、フィリピン人教師とも意思疎通で問題なかったです。

実際、学内で受けたレベルチェック試験ではスピーキングのレベルが2段階上がっていました。

でも、TOEIC LR試験のように日常英会話を1-2周り難しくしたような英語は理解出来るようになっていなかったです。

英会話能力以外の能力も上がっていなかった?

TOEIC LR試験のReading Partの点数が留学前から全く上がっていなかったので、日本の語学学校で指摘された「高校英文法を使いこなす水準に到達していない」という指摘については残念ながら事実なのだろうなと思いました。

フィリピン留学中にも英文法について学べる教材を使用していませんでしたし。

実際のところフィリピン留学の最中には英会話レッスンばかりして、そしてそれで英語4技能(聞く・読む・話す・書く)は全て向上するものかと思っていましたが、そうではなかったです。

いま振り返ると自分は英会話のレッスンだけでなく、もっと英文法・英文読解の学習、Readingの学習をすべきだったと思いました。

もう一度過去に戻れるならば、日本で英文法・英文読解の学習をして、その上でフィリピン留学で英会話のレッスンを受けるべきだったと思います。

合計6ヶ月のフィリピン留学では200万円近くの費用がかかりました。安くなかったです。TOEIC試験の点数が低すぎて、転職活動では英語を使った仕事にはとても応募できそうにありません。悔しいです。

補足 ブロークン英語でも英語は通じるけれど

この失敗体験談で紹介している方の英会話は下記の特徴が有ります。

  1. 高校英文法を使いこなす水準に到達していない。
  2. 名詞・動詞・形容詞の使い分けが不正確なことが多い。
  3. 時制、冠詞、数量表現の使い分けがほとんど出来ていない。

こういう英語はいわゆる「ブロークン英語」と呼ばれるもので、英文法の知識が欠けている方が話す英語です。

ブロークン英語とは、英単語を並べてとりあえず意思疎通が出来るが、間違いが多すぎるので早急に改善していくべき英語です。

ブロークン英語をブロークン日本語にしてみるとこんな感じです。「私 分かる 日本語。日本いた 6ヶ月。私 話す 日本語 日本人。できる 日本語。」。意味は分かるけれど、かなり拙い印象を受けますね。

意思疎通は出来るけれど、実は英語力が上がっていなかったという場合にはこの「ブロークン英語」でなんとか切り抜けているということがよく有ります。

英会話が出来るようになったと誤解させた2つの原因

原因1. 「テレパシー能力」を身に付けて相手のことが理解できるようになった。

この失敗体験談の方は「フィリピン人教師とも意思疎通で問題なかった」と感じていましたが、なぜそう思えたかというと「テレパシー能力」を留学期間中に身につけたからです。

フィリピン留学で英文法の知識が欠けているにもかかわらず、それでも長時間のマンツーマンレッスンを連日受け続けるとどうなるでしょうか。

もし英会話レッスンを担当するフィリピン人講師が固定されている場合には、その講師に対する背景知識が増えていきます。同時にフィリピン人講師も担当している生徒の情報について詳しくなります。

こうなってくると「テレパシー能力」が使えるようになります。

フィリピン留学で身につけられる「テレパシー能力」
マンツーマンレッスンを連続して受講し、相手のことをよく知るようになった結果、人間が本来備えている推測能力を駆使して、言葉が不十分でも相手の事を理解できること。

フィリピン留学ではしばしばテレパシーが通じる状態になって、「自分は英語にできるようになった」と勘違いする人々がいます。

ただしレッスンを担当するフィリピン人講師が変更された場合、当然ながらあなたの英語力はあまり向上していないため、あなたのテレパシー(英語)はまた通じなくなります。

原因2. 学内試験で留学の成果が誤魔化されている

「学内で受けたレベルチェック試験ではスピーキングのレベルが2段階上がっていました」と失敗体験談にありましたが、これはどういうことか補足説明します。

TOEIC®試験対策コースなど、特定試験の対策コース以外の留学では英語力の伸びを外部の客観的な試験ではなく、採点基準もあやふやな独自の学内試験で成果を測定します。

この独自の学内試験を使えば下記のようなことが出来ます。

「入学時に難易度が高めの試験を受けさせて、低い評価を出す。逆に卒業間近には易しめの試験を受けさせて、高い評価を出す。」

こういったことが横行している語学学校は珍しくないため、卒業間近になっていきなりレベルアップさせるのもフィリピン留学では良くあることです。

レベルアップさせることで「このフィリピン留学で語学力が伸びたんだ!」と生徒を錯覚させて、留学の満足度を高めるためです。

そして、学内の試験であれば試験結果はいくらでも操作出来ます。

語学力の伸びはその語学学校と関係のない外部の機関が実施している試験を受験して確認するのが一番です。むしろ学内の試験は客観性が欠けているため「意味がない」とすら言えます。

このように学内の試験結果は操作されている恐れが有り、語学力が伸びていないのに伸びていると錯覚してしまいます。

まとめ 記事の終わりに

この失敗体験談は実際にあった複数の方々の体験をまとめたものです。

自分自身は英語力が伸びていると思っていたら、実はほとんど伸びていなかったと知ったらさぞかし落胆されたことでしょう。

この失敗体験談も目を背けたくなるような悲惨な失敗事例であり、私達はこういった悲劇を繰り返さないために語学学校バックワイズを運営しています。

この方がフィリピン留学を失敗させた主要な原因は複数ありますが、それらについては下記の記事でまとめています。

実際に私達から直接「なぜ失敗したのか」を聞きたい方は記事の次に書かれているオンライン説明会にお申し込み下さい。

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語学学校バックワイズでのフィリピン留学についてより詳細を知りたい場合には、下の画像のリンク先記事よりバックワイズ・オンライン説明会にお申し込み下さい。

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この記事を書いた人

Backwise共同代表(塾長)・学習カリキュラム担当。
「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」の著者。自らも英文法・発音のレッスンを日々提供しています。
フィリピン留学の世界に2012年から関わっています。

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