ゆたぼんの「2カ国留学プラン」はおすすめできない – 韓国人が生み出した語学留学勝ちパターンとの比較

この記事は下記の「Youtuberのゆたぼんの2カ国留学、フィリピンへの語学留学⇒カナダへの語学留学では英語力を満足に伸ばせずに失敗する可能性が高いもので有る」という記事に続く内容です。

ではどのような留学計画をすれば高額な留学費用を無駄にせずに、十分に英語力を伸ばすことが出来るのか。

韓国人が生み出した語学留学の勝ちパターンをこの記事で紹介します。

(この記事の前に書いた記事)

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ゆたぼんの「2カ国留学プラン」はおすすめできない

今回ゆたぼんが行う「フィリピン3ヶ月 110-120万円+カナダ1ヶ月 70-80万円」という2カ国留学の費用は概算で200万円かかります。

この200万円という非常に高額な費用に見合った学習成果をゆたぼんが出せるかというとかなり微妙です。

留学エージェントの「ビジネスモデル」に要注意

そもそもなぜこうした学習効果に見合わない高額な留学計画が生まれるのか。それは留学エージェントのビジネスモデルが関係しているためです。

留学エージェントは語学学校から生徒を紹介した手数料を受け取ることで売上を上げています。

フィリピン留学の場合だと授業料の30-40%が留学エージェントの売上になります。そのため、「高額な商品」を売った方が儲かます。

(ある留学エージェントの投稿。フィリピン留学では留学エージェントは最大40%の紹介手数料をもらえます。)

「フィリピン留学はエージェントにとってはドル箱中のドル箱。皆さんが支払うお金の最大40%くらいもらえるんですね。」

「フィリピン3ヶ月 約120万円 + カナダ1ヶ月 約80万円」という2カ国留学のパッケージは、留学エージェントにとって非常に高額で積極的に売っていきたい商品です。

この場合、フィリピン留学3ヶ月(約120万円の中、語学学校に支払う授業料は80万円前後)では、その売上の30-40%が、つまり24-32万円が留学エージェントの売上になります。

また、カナダ留学でも同様に30%前後の手数料を留学エージェントは受け取ります。語学学校に支払う1ヶ月分の授業料が27万円であれば、その30%として9万円前後を留学エージェントは受け取っています。

欧米圏は宿泊費用が紹介手数料に含まれていないので、食費・宿泊費が含まれているフィリピン留学の方が留学エージェントにとっては儲かることが多いです。

このように留学エージェントも無料ではないので、このように紹介料を受け取る必要が有ります。

注意: 留学エージェントは「サポートは無料」という広告を出すが、実際は授業料の30%以上を紹介手数料として語学学校から受け取っている。

留学生が支払う授業料を間接的に受け取ることで、留学エージェントは売上を上げている。

お客が留学エージェントに手数料を支払うことは有りませんが、代わりに語学学校が留学エージェントに紹介手数料を払っているので”完全無料”は誇大広告では?

でも学習者側から、学習効果の観点から見ればどうでしょうか。

「フィリピンとカナダの2カ国留学(200万円)」という高額な費用に見合った学習効果が得られるかというと、その答えはNoです。

留学エージェントに紹介手数料30%を渡し、高額な航空チケット(バンクーバー往復で23万円以上)を購入し、カナダでの1ヶ月の生活費(15万円以上)を支払う2カ国留学のコスパは、日本の英語塾や予備校に通うのと比べて圧倒的に悪いです。

特にゆたぼんのような英検3級の勉強を終えたばかりの英語初学者※にとっては費用対効果が悪すぎます。※(5/6追記)実際には中学1年生レベルの英語力でした。

一方、留学エージェントの目標は「留学した子が英語が出来るようになるかではなく何人の留学生を語学学校に送り込めたか」です。

語学留学を考えている方は、この両者のギャップを踏まえた上で語学学校を選びましょう。

留学エージェントへの紹介手数料が高い語学学校では”食費”と”人件費”がまず削られる。

ゆたぼんがTwitter(X)にアップした食事の写真が一部の人たちを騒がせていました。

写真を見て思ったより食事が貧相だと思った方は鋭い方です。

語学学校にとっても留学エージェントに支払う30-40%の紹介手数料の負担は軽いものでは有りません。

そのため、語学学校としては削りやすい予算を削っています。

その削りやすい予算というのは「食費」と「フィリピン人教師の人件費」です。

格安料金で集客している自動車免許合宿で提供されるような残念な食事になります。

一方、以下の写真は語学学校バックワイズのご飯です。

語学学校バックワイズは直販留学エージェント経由で集客をしているため、通常の留学エージェントよりも低めの紹介手数料になっています。そのため、食事の原材料費を高めに設定できています。

また、韓国系の語学学校は日本人経営の語学学校と比べて、フィリピン人教師の人件費が3-4割安い傾向が有ります。

この教師の人件費の低さも、ゆたぼんが英語力を伸ばす上で足かせになりそうです。

(参考記事: 留学エージェントが受け取る紹介料について深堀りしています)

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お勧めの留学計画: 日本で基礎固め⇒フィリピン留学で仕上げ

であれば「200万円の予算」があれば、次のような学習計画を提案します。

ステップ1:日本で基礎固めの学習、英文法・リスニング・発音の学習

留学前の事前学習でまずやるべきことは、中学英文法・高校英文法の学習を終えておくことです。

最低でも中学3年レベル=英検3級相当の文法力は必須です。この英語力がない状態で語学留学に行っても、現地でまともな英会話は出来ません。

理想は高校英文法までの学習を終えて、英検2級レベルまで到達してから留学開始することです。

英検2級レベルまで到達していれば、以下の画像にある分詞構文の応用した使い方も習得出来ています。

すでに述べたように、月額5-6万円で真剣に英語力を高められる塾に通うことが出来ます。

日本の塾であれば、フィリピン留学の悪い名物として有名な低品質な海賊版教材を使う必要もありません。

(参考: フィリピン留学の悪しき名物、海賊版教材についての記事)

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たとえば、語学学校バックワイズもこの価格帯で事前学習レッスンをオンラインレッスン(ハル英語4技能アカデミー)で提供しています。

このオンラインレッスンを6ヶ月受講すれば、日々学校で英語の学習をしている現役の学生(中学・高校・大学)であれば終わらせることが出来ます。

(補足)英語学習から離れている社会人の場合や、中学1年生レベルからやり直す場合には、追加で3-6ヶ月の期間が必要です。

文法学習と合わせてリスニング学習・発音の学習もやるべき学習です。

リスニングと発音の学習は、英文法と同じ教材を使いながら行います。以下の画像のように、発音記号を見ながら正しい発音を聴けて、音読できるように学習を進めます。

そして語学留学を開始するまでに、1日最低1時間、できれば2時間のリスニング学習をし、6ヶ月の準備期間で200-400時間、英語を耳で聴き続ける必要があります。

このリスニング学習を行っていない場合、英会話の上達速度がかなり遅くなります。

(日本人が特に苦手なRの発音も日本での事前学習で学んでおきたい)

ステップ2:フィリピンでの短期集中留学(1〜2ヶ月)

英文法・リスニング・発音の基礎固めの学習を6ヶ月した上で、夏休み・春休みにフィリピン留学/セブ島留学をします。

この学習計画であれば、長期休暇を活用できるので、学校を休学をする必要は有りません。

フィリピン留学は4週間の費用で33万円前後です。

フィリピン留学は4週間以下であれば追加のVISA費用がかかりませんのでお得に留学出来ます。

予算・時間に余裕がある場合には5週間以上、6-8週間の留学をするのもお勧めです。

ではここまででいくら費用がかかるのかを見てみましょう。

日本での事前学習6ヶ月 約40万円 + フィリピン留学1ヶ月 約33万円 = 73万円

ここまで学習をすれば、中学1年生レベルから学習を開始しても、英検2級に合格できるだけの英語力に到達することができます。

(参考: 語学学校バックワイズでまさにこの学習計画で学ばれた生徒の方の学習体験談)

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国内での事前学習⇒複数回のフィリピン留学、韓国人がすでに行っている勝ちパターン

そして、なんとこの学習計画(日本での事前学習レッスン6ヶ月+フィリピン留学1ヶ月)であれば、ゆたぽんが今回行う2カ国留学の予算(200万円)を使えば、2回実行できます。

2回この留学計画を行えば英検準1級、TOEIC L&R試験800点の水準まで到達できます。

そして、英検準1級を所持していれば、大学入試で英語科目が満点扱いになる大学も有ります。

こうした「国内でインプット学習→フィリピンで英会話練習→また国内でインプット学習→再びフィリピン留学で英会話練習」というサイクルは、実は目新しいものではありません。

フィリピン留学を発明した韓国人の子供たちが小学生や中学生からすでに王道として行っている留学スタイルです。

語学留学を一度で終わらせず、数年かけて段階的に英語力を高めていく。これが韓国人が発明した最も現実的で効果的なやり方です。

(参考: 韓国では就職で厳しい競争が有り、学生は狭い住居、考試院で猛勉強する。そのためTOEIC900点も珍しくない。むしろTOEIC試験はTOEIC(R) Speaking & Writing Testsまで勉強します。)

紛争でしたら八田まで・韓国編

カナダ留学は上級レベルに到達していれば有り

カナダへの語学留学についてはかなり辛口に批判しましたが、全否定しているわけではありません。

カナダ語学留学をおすすめできる学生は“すでに高い英語力を持っている学生に限られます。

1回目のフィリピン留学が終わった時点で、英検準1級・TOEIC800点以上を獲得できるくらいに英語力が高い学生であれば、2回目のフィリピン留学はせずに、アメリカ・オーストラリア・カナダ・イギリスの語学学校へ行くのも有りです。

所属する語学学校の最上位クラス、もしくは上から2番目に高いクラスに所属出来るのであれば、クラスメイトのレベルも高く、多くの刺激と実践経験は得られることでしょう。

あと、英語力上級の場合には、ケンブリッジ英検・IELTS試験・TOEFL iBT試験対応のクラスを選ぶと生徒の真剣度が違います。単なるESLコースではなく、より真剣な生徒が集まる資格コースを選びましょう。

ただし、欧米圏への語学留学は勉強目的というよりは観光目的の人たちがやはり多いです。

ニューヨーク、ロス・アンジェルス、ハワイ、シドニー、メルボルン、バンクーバー、トロント、ロンドン。

こういった人気の観光地に滞在したいという思いから語学留学をする人たちが大半ですので、勉強する場所としてのコストパフォーマンスはかなり悪いです。だからこそ、1-2週間の短期留学をお勧めしています。

留学エージェントのためではなく、学習者本人のための学習計画だったのかどうか

最後に補足すると、今回のフィリピン⇒カナダの2カ国留学をするゆたぼん自身が悪いわけではありません。

一方でこの2カ国留学を計画した留学エージェントは本当にゆたぼんのためを思ってこの2カ国留学を計画したのかどうか私は聞いてみたいです。

今回の留学計画ではゆたぼん自身の英語力はあまり伸びせないでしょうし、またゆたぼんに同行した他の学生達の英語力も同様に伸びないことでしょう。

私であれば、語学学校バックワイズであれば、もっとゆたぼんの英語力を安価に伸ばすことが出来たのにと思いました。

200万円もの留学費用があれば、ゆたぼんの英語力を英検準1級レベルまで上げることが出来ました。

努力をしなくてもお金を払えば「語学留学」や「海外旅行」は出来る

別に努力をしなくてもお金を払えば出来るのが「語学留学」や「海外旅行」です。

ゆたぼんを含めて前途ある10代の若者達がそういう安易な手段を用いてインフルエンサーとして目立とうとしているのを見ると、真面目に英語教育に関わっている身からすると正直微妙な気持ちになります。

これまでにフィリピン留学/セブ島への語学留学で海外生活の目新しさで目立とうとした人たちは山程いました。でも、その語学留学で英語力を本当に上げられた人たちはごく少数です。全体の10%もいません。

勉強しているかどうかは教育関係者からすればすぐに分かることなので、出来ればゆたぼんには今回の2カ国留学で英語力を伸ばしてほしいものです。前の記事でやるべきことについてはまとめましたので、参考にしてほしいです。

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※Twitter(X)でいただいたバックワイズをお勧めする投稿

Fラン大学の経済学部卒の私が30歳過ぎてからの学習で英語を話せるようになったのはこの方の学習理論のおかげです。

今日もとてもいいアドバイスをもらえました!ありがとうございました🙇

フィリピン留学に迷ったら絶対はるじぇーさんのところに行きましょう☺️

https://x.com/bboy_Peco1987/status/1960706783716237563
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この記事を書いた人

Backwise共同代表(塾長)・学習カリキュラム担当。
「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」の著者。自らも英文法・発音のレッスンを日々提供しています。
フィリピン留学の世界に2012年から関わっています。

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