セブ島の語学学校B’Cebuで集団食中毒?公開PDFから状況を整理 – 毎日20-30人、フィリピン留学中の学生が体調不良を訴える非常事態

写真: アメーバ赤痢、もしくは腸チフスに感染してセブ島の病院に留学した大学生が撮影
フィリピン・セブ島の語学学校 BECI International Language Academy のセブ校「B’Cebu」 で、学生の体調不良が多数発生していたことが分かりました。
留学エージェント向けに配布された「学生の健康管理状況および追加予防措置に関する週間アップデート」という文書が公開され、その内容から学校内で消化器症状が広がっていた状況が確認できます。
この記事では語学学校B’Cebuが留学エージェント向けに配布したpdf資料を解説します。
参考: 語学学校B’Cebuで食中毒になった生徒の投稿
この前セブ島のB’cebuで留学してたら、集団食中毒になってて、人生で初めて普通に生きてて幸福感爆上がりー #留学 #食中毒 #幸せ

なお、この記事は以下の記事に続くものです。まだ読んでいない方は最初に集団食中毒の被害報告を以下の記事で確認ください。

B’Cebuの食中毒について多くの留学エージェントが黙殺しています。
Short動画: この集団食中毒については多くの留学エージェントが黙殺しています。
語学学校B’Cebuが公開した調査報告書から分かる食中毒の状況
学生数と校内クリニック診療件数
生徒数が500人規模の語学学校で、体調不良を訴えて校内クリニックの受診した人たちは1日20〜30件という極めて異常な事態。
(注意)記事の中で補足しますが、この診療件数に関しては、病院受診・入院人数と同様に過少報告されている可能性が高いです。
| 週 | 学生数 | 1日平均診療件数 |
|---|---|---|
| 2月第1週 | 560人 | 約22.6件 |
| 2月第2週 | 533人 | 約30.2件 |
| 2月第3週 | 506人 | 約19.2件 |
| 2月第4週 | 505人 | 約20.2件 |
校外病院の受診・入院
学校の外の病院で受信した人たちは毎週5人を超えて、入院した人たちもいる。
(注意)記事の中で補足しますが、この病院受診、入院人数に関しては過少報告されている可能性が高いです。
| 週 | 病院受診 | 入院 |
|---|---|---|
| 第1週 | 5人 | 0人 |
| 第2週 | 5人 | 3人 |
| 第3週 | 6人 | 2人 |
| 第4週 | 5人 | 0人 |
補足: 病院受診者、入院した人たちはもっといる可能性が高い
アメーバ赤痢、腸チフスに感染し、入院。その後に留学期間を短縮して帰国した人たちはこの入院人数は少なすぎると言及していました。
今回の報告書はB’Cebuが自分たちで発行したものであるため、人数を過少報告している可能性は十分に考えられます。
削除されたGoogle口コミ – 入院時に自己都合退学・返金不可の書類を渡された
退院時、病院で「退学届」とだけ説明され署名を求められた英文書類は、内容を確認すると「自己都合退学・返金不可」への同意を含むものでした。
返却を求めると、スタッフが書類を持って立ち去り、点滴中の本人が追いかける事態となりました。
学校から紹介された病院の英文診断書には当初「腸炎」とのみ記載され、「腸チフス」の記載がありませんでした。家族から正確な診断名の記載を依頼しました。
このようにB’Cebuは当初食中毒を隠蔽するための対応をしていたので、この調査報告書の内容に関しても疑って読む必要が有ります。
実際、アメーバ赤痢・腸チフスに感染して、セブ島の病院に入院、その後に緊急帰国して、日本の病院に通院している被害者たちは今回の校外病院の受診・入院の人数に含まれていなかったです。
削除された口コミは以下の記事にまとめております。

現地のフィリピン人の見解 – 集団食中毒はフィリピン人から見ても極めて異常
フィリピン留学では食中毒は一般的なこと、珍しくないという無責任な発言をする人たちがSNS上に複数いましたが、集団食中毒は現地のフィリピン人にとっても極めて異常なことでした。
以下のコメントはセブ島に住んでいる一般的なフィリピン人の見解です。
なぜ地元メディアは集団食中毒を報道しないのか。保健当局の調査は行われたのか
(セブ島に住んでいるフィリピン人のコメント)
今回の件は、深刻さと発生件数の多さを考えると、地元メディアで報道されていないことがむしろ不思議なくらいです。
この集団食中毒に関する問題は学生の安全と健康に直接関わるため、すべてのESL(英語教育)機関が注意深く受け止めるべき事項です。
問題となった語学学校B’Cebuの施設がその後関係機関によって再検査を受けたのかどうかも、現時点では明らかではありません。
私の理解では、このような事態が発生した場合、通常は フィリピン保健省(DOH) が現地調査を行い、規制への適合状況を確認し、不備があれば是正を求めることになっています。
しかし、そのような検査が実施されたことを示す情報は見当たりません。
DOHの担当者が適切な調査を実施し、もし問題点があった場合には必要な是正措置を講じていることを強く願っています。私の認識が正しければ、この種の問題はまさにDOHの管轄事項に該当します。
今回の集団食中毒は、セブおよびその観光産業の評判に悪影響を及ぼす可能性があります。
語学学校B’Cebuが留学エージェントに配布した調査報告書
語学学校B’Cebuが出した報告書は留学エージェントのFUJIYAMA Internationalがウェブサイト上で公開していました。
FUJIYAMA Internationalのみ調査報告書をウェブサイト上で公開
3/10 報告書

2026年3月10日:お知らせ:学生の健康管理状況および追加予防措置に関する週間アップデート – 3月1週目
校内で発生いたしました健康上の問題により、学生の皆様および保護者の皆様に多大なるご心配とご不安をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。
校内で2月上旬より報告されている消化器症状について、本校は医療機関と緊密に連携し、3月現在も継続的なモニタリングと対応を行っております。
本お知らせは、現在の管理状況および追加で実施している支援措置について共有するための週間アップデートです。
初期の事例が確認されて以降、本校では生活環境、飲料水管理、ならびに全体的な衛生状態に関する点検および予防措置を強化してまいりました。
現在も、医療専門家と連携しながら、確立された管理体制のもとで対応を継続しております。
詳細はこちら(3月10日のpdfファイル)※pdfはこちらからダウンロードできます。
3/3 報告書

2026年3月3日:お知らせ:学生の健康管理状況および追加予防措置に関する週間アップデート
校内で発生いたしました健康上の問題により、学生の皆様および保護者の皆様に多大なるご心配とご不安をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。
校内で最近報告されている消化器症状について、本校は医療機関と緊密に連携し、継続的なモニタリングと対応を行っております。
本お知らせは、現在の管理状況および追加で実施している支援措置について共有するための週間アップデートです。
初期の事例が確認されて以降、本校では生活環境、飲料水管理、ならびに全体的な衛生状態に関する点検および予防措置を強化してまいりました。
現在も、医療専門家と連携しながら、確立された管理体制のもとで対応を継続しております。
詳細はこちら(3月3日のpdfファイル)※pdfはこちらからダウンロードできます。
食中毒についての情報を公開している留学エージェント
セブ島留学マスターも情報公開
留学エージェント FUJIYAMA Internationalの対応について補足説明すると、情報公開を行う良心的な留学エージェントだなという印象を受けました。
また、もう1社、セブ島留学マスターも少ないながら情報を公開していました。

校内の水道水の問題について
もともとリゾートホテルとしてオープン予定だったホテルを学校が買い取り学校としてオープンをした学校で、コロナ禍で数年間放置されていた施設のため、2024年6月頃から水道管がサビ付き校内で提供している水道水に問題が発生しています。
水道管の取り換えなど順次対応していますが、シャワーの水が赤みがかっていたり、体調不良者も発生しています。
留学申込み前に最新の情報を必ず確認するようにお願い致します。
2024年にもB’Cebuで食中毒が発生したことを情報公開していた
セブ島留学マスターは過去(2024年)の留学体験談でも語学学校B’Cebuは集団食中毒が発生していたとウェブ記事にて情報を発信していました。
悪い情報を隠さない留学エージェントだなという印象を受けました。
学校スタッフの対応はいかがでしたでしょうか?
日本人スタッフが複数名いたり、他の国籍のスタッフもみなさん親切でとても話しやすかった。
ただ食中毒や停電など学校でトラブルがあった際の連絡が遅かったり、こちらから問い合わせないと報告が貰えなかったりと不信感を抱くこともあった。

セブイングリッシュ(CEBU-ENGLISH) B’Cebuからのpdf情報を公開
上記ページで注意を呼びかけていました。内容はこの記事後半で書いているpdfと同じ内容です。
食中毒についての情報を公開していない留学エージェントのリスト (3月12日時点)
留学エージェントではFUJIYAMA International、セブ島留学マスター、セブイングリッシュ(CEBU-ENGLISH)の3社のみが集団食中毒に関する情報発信を行っていました。
一方、その他の留学エージェントはB’Cebuの集団食中毒食中毒についての情報を一切発表していませんでした。
以下の留学エージェントは次の条件を満たす、情報公開に熱心でない留学エージェントの一覧です。
- 語学学校B’Cebuの紹介ページが有り、引き続きB’Cebuへの紹介を行っている。
- 集団食中毒の告発から1ヶ月以上経ち、未だに事態が終息していないにも関わらず、その紹介ページで集団食中毒の件について何も言及していない。
- 「フィリピン留学 B’Cebu」の検索で上位に出てくる
情報公開に熱心ではない留学エージェントの一覧リスト
- スマ留、株式会社リアブロード
- スタディイン(StudyIn)、株式会社ブルード
- スクールウィズ(SchoolWith)
- ラストリゾート(Last Resort)
- フィリピン留学センター
- セブ島留学センター
- PGC留学センター(Pheel Good, Cebu)
- セブリッジ (CEBRIDGE)
- セブ島留学コンシュルジュ
- セブ留学アカデミー
- 成功する留学(GIO CLUB株式会社)
- 留学ボイス
- セブイングリッシュ(CEBU-ENGLISH)
- タビケン留学
- 南国・リゾート専門 リッシュ留学
- ネイティブキャンプ留学(NativeCamp留学)
これらの留学エージェントと比べると、当然ながら情報公開をあえて行っている留学エージェントは良心的な留学エージェントだと言えます。
非難が集中していたスマ留、宣伝動画を何も言わずに非公開にしたスタディインの対応
各種SNS上で対応がひどすぎると告発が相次いだスマ留。
また食中毒2ヶ月前に「B’Cebu校 魅力的すぎた!」という動画を公開していたにも関わらず、なにも告知せずにその動画を非公開にしたスタディイン(StudyIn)の留学エージェント2社は未だに集団食中毒に関して何の情報も告知していません(3月12日時点)。
参考: スタディインが非公開にした動画 【セブ島最大級】フィリピン留学、正直B’Cebu知らない人は損してます #ビーセブ

① 公開されたPDFの内容まとめ
ここから公開されたpdf資料の詳細解説になります。
学校が公開した資料によると、問題は2024年2月上旬から報告されています。
なんと今回の集団食中毒が発覚する2年異常前から集団食中毒の予兆が報告されていたのです。
学生の間で主に次のような症状が確認されました。
- 腹痛
- 下痢
- 嘔吐
- 発熱
- 一部で呼吸器症状
いずれも消化器系の症状が中心です。
学生数と校内クリニック診療件数
| 週 | 学生数 | 1日平均診療件数 |
|---|---|---|
| 2月第1週 | 560人 | 約22.6件 |
| 2月第2週 | 533人 | 約30.2件 |
| 2月第3週 | 506人 | 約19.2件 |
| 2月第4週 | 505人 | 約20.2件 |
ピーク時には、500人規模の学校で1日20〜30件程度の診療が発生していました。
※診療件数には再診も含まれています。
校外病院の受診・入院
| 週 | 病院受診 | 入院 |
|---|---|---|
| 第1週 | 5人 | 0人 |
| 第2週 | 5人 | 3人 |
| 第3週 | 6人 | 2人 |
| 第4週 | 5人 | 0人 |
少なくとも複数の学生が入院しています。
すでに言及しましたが、この校内診療件数、病院受診、入院人数に関しては過少報告されている可能性が高いです。
原因は特定されていない
医療機関の見解として、PDFには次のように書かれています。
- 食品・飲料水が原因の可能性
- 人から人への感染の可能性
- 外部から持ち込まれた可能性
つまり原因は特定されていません。
ただし、セブ島在住のフィリピン人によると、飲料水、料理に使用した水の管理がされていなかった可能性が高いことが言及されています。
以下の記事で考えられる感染経路についてもまとめています。

学校が行った対策
学校側は次のような対策を実施したと説明しています。
衛生対策
- 飲料水と環境の検査
- ウォーターサーバー点検
- ボトルウォーター無料提供
- 共有スペース消毒
- アルコール消毒設置
生活サポート
- お粥・スープの提供
- スポーツドリンク提供
- 学外レストランの弁当提供
- ドクター往診時間延長
- 病院同行サポート
学校としては医療機関と連携しながらモニタリングを継続していると説明しています。
② 日本の学校で同じことが起きたら?
では、もし日本の学校で500人規模の学校で毎日20〜30件の消化器症状が出たらどうなるでしょうか。
結論から言うと、かなり大きな問題になります。
日本ではすぐに「食中毒調査」
日本の場合、
- 学校
- 保健所
- 教育委員会
がすぐに動きます。
典型的には次の流れです。
- 保健所が調査
- 給食停止
- 食材・水の検査
- 場合によっては営業停止
ニュースになるケースも多いでしょう。
学校の責任問題になる可能性
さらに問題になるのが責任の所在です。
もし原因が
- 食事
- 水
- 学校の衛生管理
だった場合、学校側の責任問題になります。
保護者への説明会なども行われる可能性があります。
海外留学では状況が違う
しかし海外留学の場合は事情が少し違います。
- 医療制度
- 衛生基準
- 行政の関与
などが日本とは異なるため、日本ほど厳密な調査が行われないこともあります。
そのため、今回のようなケースでも原因がはっきりしないまま終わることも珍しくありません。
まとめ
今回公開された資料から分かることを整理すると次の通りです。
- セブ島の語学学校で消化器症状が多数発生
- 500人規模で1日20〜30件の診療
- 数名が入院 ※人数は過少報告されている可能性が高い
- 原因は特定されていない ※飲料水や調理に使用した水が汚染されていた可能性が高い
- 学校は衛生対策を実施中
今回の語学学校B’Cebuによる集団食中毒は、フィリピン留学でも数年に一度起きるか起きないかの大事件ですので、今後も情報がありましたら随時内容を更新していきます。



