昔、私が作った英語学習カリキュラムで学んだ大学生が、シドニーで30人を英語でマネジメントするまで

先日、Messengerに懐かしい方から連絡がありました。
サウスピーク時代に、私が作成した英語学習カリキュラムで勉強していた稲垣さんです。
現在はシドニーに駐在しており、先日YouTubeのインタビューで自身の英語学習について話した際に、私のことにも触れたということで連絡をくれました。
そこで教えてもらったのが、YouTube登録者102万人「タロサックの海外生活ダイアリーTAROSAC」の動画、『【衝撃】英語ペラペラな日本人に使った教材全部聞いてみた』でした。
動画を見てみると、現在32歳の稲垣さんは、オーストラリア・シドニーに駐在し、グローバル企業で営業統括として働いていました。
しかも、オーストラリアの現地スタッフ約30人を英語でマネジメントしているとのこと。
仕事を進めるのも、経営報告をするのも、採用や人材育成をするのも英語。本人の言葉を借りれば「100%ネイティブ環境」です。
大学生の頃にフィリピンで英語を勉強していた彼が、今ではそんな仕事をしている。
当時、英語学習カリキュラムを作成していた私としても、これはかなり嬉しい連絡でした。
動画の41分頃から、当時サウスピークでどのような英語学習をしていたのかについても詳しく話してくれています。
英語を本格的に勉強し始めたのは20歳を過ぎてから
現在の姿だけを見ると、
「もともと英語が得意だったのでは?」
「帰国子女だったのでは?」
と思う人もいるでしょう。
しかし、稲垣さんが本格的に英語学習を始めたのは20歳を過ぎてからです。
大学3年生の終わり頃、就職活動について考える中で、TOEICの点数や英語力を採用条件にしている企業があることに気づきました。
そこで「英語力によって自分のキャリアの幅を狭めたくない」と考えたことが、本格的に英語を勉強するきっかけだったそうです。
大学を1年間休学し、そのうち半年弱をフィリピン留学に使いました。
フィリピン留学で最初に徹底的に取り組んだのは「発音」
動画の中で、稲垣さんは当時の学校について次のように話しています。
「僕が行った学校がハルジェイさんっていう英語系学習インフルエンサーみたいな方、当時すごく有名だった方で、その方が教育のカリキュラムを作っている学校」
この「ハルジェイさん」が私です。
当時、私はフィリピン留学のサウスピークで英語学習カリキュラムを作成していました。
そして稲垣さんが動画の中で特に話していたのが、最初に取り組んだ「発音矯正」です。
鏡を見ながら自分の口の動きを確認して、正しく発音できるようになるまで何度も練習する。
動画では、鏡をずっと見ながら口の動きが正しくなっているか確認し、何度も発音を繰り返した当時の学習について話しています。
また、「正しくその発音ができるようになれば聞けるじゃないですか」とも話しています。
これは現在のバックワイズでも基本的な考え方は変わっていません。
日本人が英語を学び直す際には、英文法や英単語だけでなく、英語の音そのものを学ぶ必要があります。
これは現在のバックワイズでも基本的な考え方は変わっていません。
日本人が英語を学び直す際には、英文法や英単語だけでなく、英語の音そのものを学ぶ必要があります。
現在のバックワイズでも、発音矯正レッスンは特に人気のあるレッスンの1つです。英語の発音を最初に学ぶ理由や、実際にどのようなレッスンを行っているのかについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

発音→英文法・語彙→TOEIC700点へ
発音を学んだ後は、英文法や英単語を基礎からやり直しました。
高校までに基本的な英文法は学んでいたものの、抜けている部分がかなりあったため、フィリピン留学では「1からベースをやり直す」形で学習したそうです。
発音から始めて、英文法、語彙、そしてTOEIC対策へと進み、最終的にはTOEIC700点程度を取得して帰国しました。
現在の英語力だけを見れば、ここで、
「半年間フィリピン留学をしたら英語がペラペラになった」
という成功談にしたくなるかもしれません。
しかし、実際は違います。
半年間フィリピン留学しても、帰国時にはほとんど英語を話せなかった
ここは、このインタビューで非常に重要な部分です。
稲垣さん自身が、
「当時多分喋れてないです。フィリピンから帰ってきたタイミングでもほとんど」
と率直に話しています。
これは不思議なことではありません。
当時のサウスピークでは、大学生の就職活動を強く意識して、TOEIC L&R試験のスコアアップを重視していました。
そのため、私もTOEIC L&R試験で結果を出すことを重視した学習カリキュラムを作成していました。
発音、英文法、語彙、リスニング、リーディングの基礎はかなり鍛えられます。
一方で、TOEIC L&R試験にはスピーキング試験がありません。
稲垣さんも動画の中で、TOEICの点数を上げることを目的に公式問題などを大量に解いており、自分の意見を英語で述べる練習にはそれほど力を入れていなかったと振り返っています。
帰国後はオンライン英会話を1日1〜2回
フィリピン留学で作った英語の基礎は、その後の学習につながっていきます。
帰国後は日本のスタートアップ企業に就職し、アメリカ事業部に配属されました。
仕事で英語の読み書きをする一方で、苦手だったスピーキングを伸ばすために取り組んだのがオンライン英会話です。
特に利用していたのが、ニュース記事を題材にした「Daily News」のような教材でした。
記事に出てくる英単語を学ぶ。
英文を音読する。
記事について講師から質問を受ける。
そして、その場で自分の意見を英語で答える。
ビジネス系の記事を中心に選び、読んだ内容について即座に考えて英語でアウトプットする練習をしていたそうです。
頻度は1回25分、できれば1日1〜2回。
さらにその後は、仕事そのものが英語を使う実践の場になっていきました。
TOEICの勉強だけで英語が話せるようになったわけではない
稲垣さんの学習歴は、英語学習についてかなり重要なことを教えてくれます。
フィリピン留学中に、
発音
↓
英文法・語彙
↓
リスニング・リーディング
↓
TOEIC700点
という基礎を作った。
その後、
オンライン英会話
↓
英語を使う仕事
↓
外国人上司との仕事
↓
英語によるマネジメント
と、実際に英語を使う経験を大量に積み上げています。
どちらか一方だけではありません。
「英文法やTOEICなんてやらずに、とにかく英会話をすればいい」
という話でもなければ、
「TOEICで高得点を取れば自然に英語がペラペラになる」
という話でもありません。
まず英語の基礎を作る。
そして、その基礎を使って大量に英語を話す。
非常に地道な学習です。
現在のバックワイズではTOEIC対策とスピーキング対策を両立
当時から年月が経ち、私自身も英語学習カリキュラムを改善してきました。
現在のフィリピン留学・バックワイズでは、当時のサウスピークのカリキュラムをそのまま提供しているわけではありません。
発音、英文法、語彙などの基礎を重視する考え方は残しながら、TOEIC L&R試験対策だけでなく、スピーキング対策も両立できるようにカリキュラムを発展させています。
今回の動画を見て改めて感じたのは、英語学習は短期間で完結するものではないということです。
フィリピン留学で基礎を作り、その後も英語を使い続ける。
その積み重ねの先に、現在の姿があります。
「当時の原体験が今の糧になっております」
大学生だった頃に、私がカリキュラムを作っていた学校で半年近く英語を勉強していた方が、その後も英語学習を続け、現在ではシドニーで現地スタッフ約30人を英語でマネジメントしています。
もちろん、現在の英語力はサウスピークでの半年間だけで身についたものではありません。
本人が話している通り、その後もオンライン英会話を続け、仕事でも大量に英語を使い、長い時間をかけて現在の英語力まで伸ばしています。
だからこそ、本人から届いた、
「当時の原体験が今の糧になっております」
という言葉は、当時カリキュラムを作っていた私としても嬉しいものでした。
英語学習は、数週間、数ヶ月で終わるものではありません。
発音、英文法、語彙などの基礎をしっかり作り、その基礎を使って英語を使い続ける。
大学生だった稲垣さんが、その後10年以上にわたって英語を使い続け、現在はシドニーで英語を使って現地スタッフをマネジメントしているという話は、その一つの実例だと思います。
動画では41分頃から、当時のフィリピン留学や英語学習について詳しく話しています。
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※ハルヨンとバックワイズでは、共通の学習カリキュラムを使用しています。
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