【フィリピン留学の失敗談】200万円×6ヶ月を費やしたのに英語力が伸びなかった韓国系語学学校

マンツーマンレッスンの地獄・悪夢

フィリピン留学で最もよくある失敗体験談。英語力を全く伸ばせなかった初級者の失敗体験談を記事にまとめました。

実際に起きた複数の失敗体験談をまとめたものがこの体験談になります。

こういったあまりに無惨な失敗体験談を多数目撃したため、私(柴田)フィリピン留学・語学学校バックワイズで学習指導を行っています。

本記事の要約投稿です。

目次

全くの初級者が事前学習無しで長期のフィリピン留学をして大失敗した事例

フィリピン留学/セブ島留学で失敗した留学生の基本情報

(留学生の基本情報)
年齢と性別: 20代中盤, 女性
留学期間: 6ヶ月のフィリピン/セブ島留学
留学費用の合計: 約250万円 (授業料+生活費)

留学開始前の英語力: 中学1年生レベル

(留学前の英語力)
フィリピン留学を開始する前の英語力: 中学1年生レベルの英文法が怪しい※ ※be動詞と一般動詞の使い分けについて理解していないと下記の画像のような間違いをします。

TOEIC LR試験スコア 220点※ (Listening Part 130点、Reading Part 90点) ※【補足】TOEIC試験は1問も分からなくても、選択肢で全て”b”を選べば250点前後の得点になります。

(参考画像)be動詞と一般動詞の混同 “I am like music.” →初級者がよく間違う典型的な間違い。

留学終了時の英語力: 中学2-3年生レベル、発音も学べず。

(留学終了時の英語力)
6ヶ月のフィリピン留学終了時の英語力: 高校英文法の理解が怪しい。中学英文法もまだ自信がない。発音もカタカナ英語でしか話せない。

英会話で話すと「時制の間違い」「be動詞と一般動詞を使い分けられない」「不適切な品詞を頻繁に使用する」という改善点が多数あることが分かる。

マンツーマンでの発音矯正レッスンの無い韓国系語学学校を選んだので、発音もカタカナのまま。基本的な母音の区別すら出来ない※。子音のSとTH、LとR、BとVの区別はもちろん出来ない。

終了時のTOEIC LR試験スコア 300点 (Listening Part 180点、Reading Part 120点)

※(参考)3ヶ月フィリピン留学をしたけれど、発音について全く学べなかったYoutuberのゆたぼん

留学エージェントは「6ヶ月のフィリピン留学でペラペラになる」と言ってくれた。

(ここから留学された方のインタビューです)

私はもともと英語に苦手意識があって英語の勉強をちゃんとしていませんでした。中学生の頃から英語は苦手科目でした。

中学の英語の授業内容が理解できなかったので、英単語・英文法についての知識はほとんど全くありませんでした。

中学1年生レベルの英文法も曖昧でした。 be動詞 と 一般動詞 の使い分けも出来ていなかったので “I am like music.” のような英会話レベルでした。

でも「学校の英語と実際の英会話は違うとよく聞くし、海外で暮せばなんとかなるだろう」と思い立ち、事前学習を全くしないでフィリピン留学をしました。

語学学校を紹介してくれた留学エージェントの方からも「フィリピン留学して英語に囲まれる環境に6ヶ月もいれば、英会話が出来ない初級者でも日常会話はバッチリですよ」と言われて、英語が全く出来ない私でもなんとかなるかなとワクワクしました。

「それなら出来るだけ早く出発した方が良いな」と思い、日本での事前学習を全くしないでフィリピン留学に出発しました。

留学エージェントから「オンライン英会話サービスの3ヶ月無料受講できる」という特典をもらいましたが、英文法の基礎すら分かっていない状態でレッスンを受けるのが怖くて、出発前に英会話レッスンを受けることはなかったです。

語学留学は”長期間の海外旅行”の側面も有ります。海外に行けるワクワク感に押されて、準備不足で語学留学を開始して失敗する留学生は本当にたくさんいます。

マンツーマンレッスンが全然理解できなくてレッスン中に泣いたことも

現地に着いてすぐに分かりましたが、「事前学習無しでもなんとかなる、海外現地に住んでいれば自然と英語は話せるようになる」というのはすごく甘い考えでした。

海外の英語圏の国で暮らすようになってなんともならなかったです。それはフィリピン人講師とのマンツーマンレッスンの内容をまるで理解出来なかったからです。

毎朝レッスンに行くのが苦痛で憂鬱でした。時にはあまりに理解できないことが悔しくてマンツーマンレッスンで泣いてしまったことも有ります。

フィリピン人の先生達は優しく励ましてくれましたが、だからといって英語が出来るようにはなりませんでした。

マンツーマンレッスンの地獄・悪夢
日本語を介さずに英語で英語を学ぶのは初級者にとっては”地獄”

英語でのマンツーマンレッスンの内容が理解出来なさすぎて初級者がレッスン中に泣き出す事態は定期的に発生しています。

なかなか表には出て来ない話ですが、こういった失敗体験談は残念ながらよくある失敗体験談の1つです。

英語で英文法を学ぶのは絶対無理!

マンツーマンレッスンでフィリピン人講師から英文法についての説明を”英語で”受けました。

6ヶ月の留学期間に、現在形、過去形、助動詞、現在進行形、現在完了形、不定詞、現在分詞/過去分詞、仮定法などの文法事項について”英語で”説明されました。

主節(main clause)、従属節(subordinate clause)と日本語で言われてもよく分からないことを英語で説明されても全然理解できなかったです。

英語で英文法について説明されても全く理解できなかったです。

名詞(Noun)や動詞(Verb)、現在形(Present Tense)という最も基本的な英単語すら知らなかったので、最初の3ヶ月は何も分からないまま、本当にわけが分からないまま過ぎ去ってしまいました。

(参考: 基本的な英文法用語を英語で言ってみると)
Articles 冠詞: a, an, the
Conjunctions 接続詞: and, but, so, if
Prepositions 前置詞: on, off, under
Pronouns 代名詞: I, you, him, her
Helping Verbs 助動詞: am, be, do, can

私があまり英会話が出来ないので、フィリピン人講師達の言うことをうなずいて聴いているばかりでした。

相槌はうまくなって、聴いている内容は聴いている時はなんとなく分かった気になりましたが、あとで自分で使ってみようとしても全く使えなかったです。

話されている内容が十分に理解できていなかったからです。

そんなわけも分からずに振り回された日々だったため、当時の事を思い出そうとしても全ての事が夢の中のように、霧の中にいたかのようにボンヤリとして曖昧です。

あと、日本の英文法参考書で扱っている第4文型(SVOO)、第5文型(SVOC)という概念が無くて、日本とフィリピンでは英語教育が全然違うんだなと驚かされました。

そして、高校英文法で本格的に学ぶことになる関係代名詞(主格・目的格)、現在分詞・過去分詞・分詞構文・独立分詞構文、仮定法過去・仮定法過去完了・仮定法未来などそもそも日本語で説明されても、英文法の基本知識がない私では理解できないです。

そんな日本語でも理解していない英文法について英語”で”説明されるので、もう完全にお手上げでした。

参考例: 英語で仮定法過去について学ぶ場合

ここで中学3年生で学ぶ仮定法過去について、英語で説明されるとどうなるのかという例を紹介します。

ちなみに仮定法過去は”subjunctive past”と英語で言います。※画像はクリックすると拡大されます。

他の留学生が夕方以降に飲み歩いている中でも勉強をしたけれど…

1日8コマのレッスンが終わる夕方以降は他の留学生の大半が遊びに行ってました。

でも、私はレッスンの内容を復習するために自習室に居残って勉強していました。

自習室を夕方以降も利用している留学生の割合は全体の10-20%だったので、孤独感に襲われました。

悔しかったのは夕方以降に遊びに行っている人達の方が、夕方以降も自習室に篭ってひたすら勉強ばかりしている私よりもずっとずっと英語が出来る人達だったことです。

こんなことなら日本にいる間にもっとちゃんと勉強しておけば良かったと惨めな思いをしました。

フィリピン留学をする人達が最も多いグループの1つが「大学生」です。大学生は日常的に英語学習をしているため、社会人学生よりも英語力が高い傾向が有ります。

特に大学入試を終えた直後の大学1年生は英語力が高いです。

マンツーマンレッスンを自主的に半分に減らして自習学習を開始

マンツーマンレッスン6コマ、グループレッスン2コマ、それに加えて自習時間を毎日2-3時間してもレッスンが全然理解出来るようにならなかったです。

グループレッスンでは指名されても私だけ満足に話せませんでした。

そのため消化できない1日8コマのレッスンを受けるのは無駄だと思って、グループレッスンをなくして、マンツーマンレッスンを1日4コマまでレッスン時間を自主的に減らしました。

留学エージェントからは1日8コマのレッスンを勧められましたが、私のような初級者には8コマは多すぎました。

そして1日4コマまでレッスンを減らしましたが、自ら望んでレッスン数を減らしたという理由で授業料は返金されませんでした。

1日8コマの授業はより多くの手数料を受け取るために留学エージェントは紹介していると後から知って、留学エージェントに騙されたと思いました。

繰り返しますが、初級者に1日8コマは多すぎました。

留学エージェントはより多くの紹介料を稼ぐために、「1日8コマのレッスン受講」というような、授業時間が長いプランを提案してくる傾向が有ります。

初心者レベルの留学生は予習・復習の時間を確保できるように、最大で1日4コマ以下にするのがお勧めです。

学校から配布された教材が海賊版教材で低品質

英文法の自習学習をしようとしましたが、語学学校で渡された白黒コピーの教材※には日本語での説明がなく、英語か韓国語で説明されているだけでした。

日本語での説明がないこれらの教材は私には全く役に立たなかったです。

フィリピン留学でよく使われる白黒コピーの海賊版教材。日本語の説明は無し。

フィリピン留学では白黒コピーの海賊版教材が多く使われています。

下記画像のような教材が代表的な海賊版教材です。

午前にListening, Speaking, Readingのテストやってレベル分けされて、午後から個人レッスンみっちりでした。 これ、2週間でこなすテキスト! フィリピン人陽気だしめっちゃ褒めてくれる!すごい! #いけあやフィリピン留学 https://twitter.com/ikeay/status/1072789323282432000

留学後に知りましたが、これらは著作権違反の海賊版教材でした。

フィリピンでは街にコピー屋があって、そういうコピー屋で書籍を印刷するのが一般的なようです。

私が行ったのは韓国系語学学校で、こういう海賊版のコピー本を罪悪感なく当たり前の顔して使っていることにも驚きでした。

海賊版教材の中身 日本語の説明は無し。

(補足)現在ではpdf形式でデータで教材を配布する語学学校も出てきました。もしくは表紙だけきれいにして自社の”オリジナル教材”として海賊版教材を使用している語学学校も有ります。

日本の英語参考書を電子書籍で購入。でも、ミスマッチな教材を買ってしまった。

語学学校で購入した白黒コピーの教材は使わず、電子書籍で日本語の教材を購入しました。

ただ電子書籍だったのでどれが良いのか見比べることが出来ず、Youtube動画でおすすめされていた教材を電子書籍で買って、独学でそれらを使って自習学習を進めました。

そこで新たな問題が発生しました。人気の参考書だからと言って、必ずしも私のレベルに合った教材ではなかったのです。

これは失敗したなと思った参考書は2つ有ります。

1つは初級者向けとお勧めされていた英単語帳でしたが、機械的にひたすら英単語を暗記するだけの教材だったのであまりに苦痛ですぐに投げ出してしまいました。

楽しさが全く感じされない単純作業的な学習は無理でした。1週間くらいで学習を断念しました。

購入した英単語帳

もう1つ失敗した参考書は「日本人が知らない、ネイティブが日常的に使う英会話表現集」といった本です。基本的な英単語・英文法の知識がない初級者の私には難しすぎました。上級者向けの参考書だと思いました。

留学していた韓国系の語学学校には英語学習について詳しい日本人スタッフがいなかったため、自分で調べる必要がありました。結局自分が使わない参考書も含めて、何冊もの参考書を買うことになりました。

(参考動画: 高校英文法を理解していない初級者がTOEIC LR試験対策で人気の参考書、TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンスを選ぶと大失敗します。)

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この記事を書いた人

Backwise共同代表(塾長)・学習カリキュラム担当。
「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」の著者。自らも英文法・発音のレッスンを日々提供しています。
フィリピン留学の世界に2012年から関わっています。

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