英語で授業をすることで中学生の登校拒否が増えている
先生の英語がわからない…英語嫌いを増やすだけの「日本人教師に英語での授業を求める」という中学校の大混乱
https://president.jp/articles/-/66423
中学1年生は泣きながら「わからない」と訴えた
少し前に「英語の授業が分からなすぎて中学生の登校拒否が増えている」と生徒の方から聞いて何事かと思ったらこれが原因でしたか
(問題の箇所…リンク先記事の3ページ目)
新学習指導要領は高校に次いで中学校でも「授業は英語で行うことを基本とする」と定めた。
英語で英文法を初級者レベルの生徒たちに教えるのは、英語嫌いを増やすだけなので絶対に止めた方が良いことです。
フィリピン留学では「英語で英語を学ぶ」ことがうまくいかなかった失敗例がすでに多数報告されている。
英語力が高くない初級者が外国人教師のレッスンを受講すると大半がこの「地獄みたいな空間」になるだけです。

“中学1年生は泣きながら「わからない」と訴えた”と記事の副題にありましたが、フィリピン留学/オンライン英会話でも同様の事態が発生しています。
フィリピン人講師とのマンツーマンレッスンの内容をまるで理解出来なかったからです。
そのため毎朝レッスンに行くのが苦痛で憂鬱でした。
時にはあまりに理解できないことが悔してレッスン中に泣いてしまったことも有ります。
フィリピン留学・失敗体験談 6ヶ月の留学にも関わらず英語力が全然上がらなかった初級者

日本には質の高い英文法参考書がすでに多数ある

日本のようにすでに母語である日本語で書かれた素晴らしい英語教材がある環境で、あえて英語で授業をする意味は有りません。
初級レベルの中学生・高校生達に英語”で”英語を教えるのは有害ですら有ります。英語嫌いを増やすだけです。
英語で英文法は学ぶのは無理。
授業中に泣き出した中学生の気持ちが痛いほど分かります。
これまでにフィリピン留学/オンライン英会話で学び、英語力を伸ばせなかった初級者~中上級者の人達も「英語で英文法は学ぶのは無理だ」と語っていました。
英語で英文法を学ぶのは無理 – 仮定法過去について学ぶ場合
参考までに英語で英文法を学ぶ例として「仮定法過去」の教材を見てみましょう。
仮定法は以前は高校英文法で学ぶ内容でしたが、現在は中学3年生で学ぶ内容になっています。
先程の記事にこの事も書かれていましたが、英語学習の内容自体についても難易度が跳ね上がっています。
次に紹介する教材は両方共に日本人学習者にとって人気の教材です。
ちなみに仮定法過去は”subjunctive past”と英語で言います。この”subjunctive past”という言葉を聞いただけで上級者未満の初級者・中級者は学習意欲が削がれることでしょう。
参考例: 仮定法過去について学ぶ。英語教材と日本語教材の比較
※画像はクリックすると拡大されます。

英語で全部説明されていると文章を読んでも頭に残りません。上級者でも日本語の説明文を読んだ場合よりも理解度がかなり低くなります。

逆に日本語教材だと仮定法過去という難しめの内容でも頭に内容がスッと入ってきます。
仮定法過去は概念が難しいので、日本語でこそ学ぶべきです。生徒が理解できない英語”で”授業をすべきでは有りません。
日本には質の高い英文法参考書がすでに多数有り、その参考書を使用して教えてきた歴史があるわけですから。
英語で英文法は学ぶのは無理…過去に書いた関連記事
語学留学をしたにも関わらず、英語力を伸ばせなかった留学生は本当に多いです。その原因は
英語で英文法は学ぶのは無理。
というものです。
本件については本当に改めた方が良いと考えているため、過去に同様の記事を書いています。引き続きこちらの記事も御覧ください。

