フィリピン留学・失敗体験談 – TOEIC試験の点数が全然伸びていなかった。

この記事で紹介しているフィリピン留学失敗体験談は「日本人経営の語学学校に留学して、留学中は英会話が出来るようになったと思っていたけれど、帰国後のレベル診断で英語力がほとんど伸びていなかったことが判明した」という失敗事例です。

(留学生の基本情報)
年齢と性別: 20代, 男性
留学期間: 4ヶ月(16週間) 
留学費用の合計: 約130万円

(留学前の英語力)
フィリピン留学を開始する前の英語力: 平均的な大学生と同程度の英語力。高校英文法は完全には理解出来ていない。
※参考TOEIC LR試験スコア 500点 (Listening Part 300点、Reading Part 200点)

(留学終了時の英語力)
4ヶ月のフィリピン留学終了時の英語力: 英会話能力は上がったと思ったが、TOEIC LR試験の点数は期待ほど伸びなかった。
※参考TOEIC LR試験スコア 550点 (Listening Part 350点、Reading Part 200点) ※留学前より50点アップ

目次

長時間のマンツーマンレッスンを受けていたけれど、TOEICの点数は上がらなかった。

フィリピン留学中は1日6時間のマンツーマンレッスンと2時間のグループレッスンを受けていました。

そこで英語をたくさん話して、英語で話すことへの抵抗感は無くなりました。

英語で話す時間は長ければ長いほど良いと思って、頑張って1日8時間のレッスンを受け続けました。

けれど、 帰国してから受験したTOEIC LR試験の点数がほとんど全く伸びていませんでした

リスニングの点数は若干伸びていましたが(Listening 300点⇒350点)、リーディングの点数は横ばい、200点のままでした。

毎日フィリピン人講師と英語を話しまくったので、英語力は伸びていると思っていたのでガッカリしました。

留学エージェントはTOEIC試験の点数は勝手に上がると言っていた

『TOEIC LR試験は勉強しなくても、我が校のレッスンで英会話の練習を続けていれば点数は勝手に伸びます。特別な試験対策は不要です。3ヶ月で最低200点は伸びないとフィリピン留学は失敗と言えます』

留学エージェントのウェブサイトにはこのように書かれていたので、TOEIC試験の点数が伸びなかった結果になおさらショックでした。

今になって自分の留学生活を振り返るとマンツーマンレッスンやグループレッスンを受けていて、それだけで満足していたのが駄目だったと思いました。

特にマンツーマンレッスンで英語をたくさん話すと「英語を勉強した!」という満足感がありました。

英会話に慣れただけだった。

しかし、それだけでは「英会話に慣れる」だけでした。

そこでは新しい英語表現は学べていなかったと、今になってわかります。

留学生活を振り返ってみると、留学3週目あたりから「いつも同じ表現ばかり使っているな…」「新しい英単語や英語表現を学べていないな」と内心では英会話でも伸び悩みを感じていました。

英会話レッスンは基本的に楽しいものですが、英語力が伸びていない場合もあるので注意が必要。

また、長時間のマンツーマンレッスンに疲れて、十分に予習・復習が出来ていませんでした。レッスンが終わった夕方以降はバッチメイト(留学生仲間)と外食・飲みに行くことが多かったですし。

でも、「毎日8時間のレッスンを受けているのだから、最後はなんとかなるだろう」と思っていました。

フィリピン留学のマンツーマンレッスンはTOEIC LR試験対策とは相性が悪い

フィリピン留学で英語力を高めるためには、マンツーマンレッスンを受けるだけでなく、その前後に予習・復習の学習をする必要がある。

予習・復習をして常に新しい表現を学ばなければ、いつまで経っても使いこなせる英単語や英語表現のレベルは上がらない。

TOEIC LR試験対策、特にReading Part対策は試験対策をしないと点数がとても伸びにくい。なぜなら留学中に話す日常会話と書き言葉の英語はほとんど全くの別物だから。

フィリピン留学でTOEIC Reading Partの点数を伸ばせる生徒はとても少ない。なんとなくの消去用で解けるTOEIC Listening Partとは違って、Reading Partは座学学習をする必要があるため。

また、フィリピン人講師たち自身もReading Partの点数が低いことが多い。実のところ、大量採用の大手語学学校だとTOEIC700点前後のフィリピン人講師も珍しくない。

このことに留学が終わってから悟りました。

フィリピン留学の思い出自体は楽しいものでしたし、これまで出来なかった外国人の友達も出来て貴重な体験ができたと思います。

けれど「英会話に慣れたけれど、TOEIC LR試験の点数はまるで伸びていない」という結果は「3ヶ月の時間」と「100万円以上の留学費用」を使って得られたものとして、イマイチな結果だと言わざるをえません。

帰国後に面談をした転職エージェントからは「TOEIC LR試験の点数が上がっていないフィリピン留学では、ただ遊んできただけの4ヶ月だと見なされるだけなので、希望する会社での面接ではこの経験は話さない方が良いです」と言われて、とてもとても悔しかったです。

もし過去の自分に伝えることができたら伝えたいです。

「4ヶ月の留学期間は短いのだから、あれもこれも手を出すべきではない。TOEIC LR試験で結果を出したいのであれば、TOEIC LR試験の勉強を最初に集中して行うべき。結果を出してから、国際交流をすべき」だと。

参考 TOEIC試験 Reading Part7の新聞記事問題

TOEIC LR試験 Reading Part7, 新聞記事の問題。日常会話と全く異なる書き言葉。

日常会話よりも2~3段階は難しい英文です。

Reading Part対策の専門的な対策をしないと歯が立たない英文読解問題です。

まとめ 記事の終わりに

この失敗体験談は実際にあった複数の方々の体験をまとめたものです。

マンツーマンの英会話レッスンを長時間受講していると英語力が伸びると思う方は多いですが、実はそれほど英語力は伸びません。

特に英文法・英文読解の学習はフィリピン留学名物のマンツーマンレッスンとは相性が悪いということを知っておくべきです。

マンツーマンレッスンは全ての英語力を伸ばせる魔法ではありません。

マンツーマンレッスンではどういった能力を伸ばせるのか。座学学習ではどういった能力を伸ばせるのか。それぞれを使い分けていく必要が有ります。

語学学校バックワイズでは「フィリピン人教師とのマンツーマンレッスン」「複数人でのグループレッスン」「レッスンの予習・復習を行うための座学学習」をそれぞれ役割に応じて時間配分をしています。

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この記事を書いた人

Backwise共同代表(塾長)・学習カリキュラム担当。
「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」の著者。自らも英文法・発音のレッスンを日々提供しています。
フィリピン留学の世界に2012年から関わっています。

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