フィリピン留学の裏側|留学エージェントになるのに資格は不要だし、留学エージェントは英語教育については大半が無知という現実

フィリピン留学/セブ島留学の留学エージェントになるためには何の資格も要りません
乱立する留学エージェント
結論から言いますと、フィリピン留学/セブ島留学の留学エージェントになるためには何の資格も要りません。
だからこそフィリピン留学/セブ島留学を自分が体験し、その体験した語学学校に新たに留学生を紹介して手数料を稼ぐというような即席エージェントが毎年多数生まれています。
そして、2026年1月時点でセブ島留学だけで50社近くの留学エージェントが生まれています。
留学エージェントになるのは高い紹介料(30%以上)があるため
フィリピン留学のエージェントの紹介料(キックバック・コミッション)は高いです。30%前後です。例えば3ヶ月で90万円のプランを成約させた場合、紹介料だけで30万円を得ることができます。
この紹介料の高さに惹かれて、毎年多くの人達が留学エージェントになっています。
大学生が帰国してから留学していた語学学校※を友人・後輩に紹介してキックバック料を稼ぐというのは毎年多くの大学で見られる光景です。
(参考動画: 留学エージェントが言う「手数料無料」は嘘です。)
国の資格が必要な旅行業のエージェントとの比較
語学留学と業態が似た旅行代理店のコミッション率は概ね10%未満の1桁キックバックです。パックツアーは特に低いです。語学留学の30%前後のコミッション率を較べて大違いです。
典型的な利益率が低いパックツアーはLCCで行くソウル明洞2泊3日ホテル付などです。こういった類の旅行プランを1人の顧客を紹介して、利益が千円から2千円程度です。

HISで働いた知人が言っていました。1つ売っても大阪府が定めた最低時給にもならないと。
資格が必要な旅行業。資格が不要な語学留学業
旅行業にはライセンス(1種-3種まであります)も要ります。それに対して、留学エージェントは何も資格は要りません。
貴方も明日から始められます。大きな初期投資も要りません。
留学カウンセラー等を名乗っておられる方がおられますが、国家資格でも何でもありません。
漢字検定何級・京都検定何級取りましたと同レベルです。京都検定は京都商工会議所がしているので、そちらの方が価値あるかもしれません。
コロナ禍では大規模な返金トラブルが発生
こういった誰でも参入できる留学エージェント業であるため、コロナ禍でフィリピンがロックダウンした際には、かつての「てるみくらぶ騒動」の時のように、多数の返金トラブル・帰国トラブルを引き起こしました。
2020年ロックダウン時の返金トラブルではレッスンを1度も受講していない、フィリピンに行ってすらいないのに100万円以上の授業料が返金されていない被害者が多数発生しました。
下記記事に2020年3月にフィリピン留学でどのような大トラブルが発生したかを簡単にまとめています。

話を戻しますが、フィリピン留学の場合の手数料は30-35%の紹介料(キックバック・コミッション)がメインです。
北米や英国の語学留学を紹介する場合はそれより低いですが、語学留学の期間が長いので儲けは大きいです。
参入障壁が低いので入れ替わりが激しい。
でも留学エージェントの方々は一部の大手を除いて、それほど給与は高くない薄給の様です。
また参入障壁が低いためか、コロコロと人も会社も入れ替わっています。
例えば、西日本の電鉄系の旅行代理店さんがコロナ前ですが参戦しましたが余り上手く行かなかったようですね。
なぜうまくいかなかったかというと、答えは簡単です。フィリピン留学/セブ島留学の市場規模が圧倒的に小さいからです。平たく言うとお客さんの数が旅行業に比べて圧倒的に少ないからです。
他にも、2020年ロックダウン時で多数の授業料を持ち逃げした留学エージェント、それが法人の名前を変えていま再び留学エージェントになっているという悪質な例も有ります。
留学エージェントの「無料相談」は実際は無料ではない。
留学エージェントも事業ですので経費が発生します。主な出費は家賃(オフィス賃貸料)・人件費・ウェブ広告費です。
お客さんに来てもらいやすいように、関東ならばアクセスの良い都心にオフィスを構えます。大阪ならば梅田、名古屋ならば栄にあります。
こういった家賃を支払うためにも、それなりに利益を上げ続けないと会社は続けられません。
無料相談は珍しくない
(参考画像: 無料!を強調して集客する留学エージェントの広告)

留学エージェントは無料相談をしていることをよく宣伝文句にしていますが、それは無料相談でないと顧客が集まらないためです。
そして、無料相談で集客した人達を自分たちが販売したい語学学校へするために無料相談を行っています。
例えば乗用車を買うためにホンダのディーラーにホンダフリードの試乗や商談に行きます。丁寧に対応してくれると思います。ホンダのディーラーはホンダフリードを売りたいのですから。
スマホを買いにドコモに行っても相談料を取りません。スマホを売りたいんですから。
不動産屋も然りです。どの業種もそうですが顧客に寄り添うか利益を第一に考えるかはその会社や担当者の考え方次第です。
そのため留学エージェントが「無料相談!」と声高らかに宣伝していても、それは商売としては当たり前のことです。
だからこそ、留学エージェントの報酬は成約した後に、お客さんが支払った総額から30%前後のキックバックを語学学校からもらっています。
(参考: 留学エージェントが語学学校から受け取っている紹介手数料について)

留学カウンセラーの英語力も必ずしも高くない
これから語学留学をする生徒さんは、英語学習に関して詳細なアドバイスを受けたいと考えているでしょうが、一般的に留学エージェントの方々からそういった専門的なアドバイスを貰えることは稀です。
すでに述べたように、留学エージェントは無資格で誰でも思い立った瞬間になれますので、大半が英語力が低く、英語教育・語学留学に関する知見も有りません。
中にはフィリピン留学/セブ島留学の留学エージェントをしているにも関わらず、実際にフィリピンに行ったことすらない人も混じっています。
そのためどうしても、TikTokやYoutubeのShort動画でエンターテイメント重視でキャッチーな動画を量産して関心を集める営業手法に頼りがちです。
作成している動画やスライドを観ると、英語の参考書から有用な抜き出した表現を紹介しているものが大半です。
これらは本業である「語学留学先の語学学校紹介」とはほど遠いものです。こういった家から一歩も出ずに作成できる動画は、こたつ動画(こたつ記事)と言われています。
動画の中には「2週間のフィリピン留学でTOEIC300点アップ!」というおよそまともではない虚偽広告がされていたりします。真面目に英語教育サービスを提供している立場からすると、こういった無責任極まりない動画にはかなり腹が立ちます。
そこでは本業である「語学学校の紹介」はまともにされていません。
(参考: SNSで見かけるまともでない英語広告について)

留学エージェントが紹介できない情報、紹介できる情報
では具体的に留学エージェントが紹介できる情報とできない情報をここで整理してみましょう。
留学エージェントが紹介できる情報
- 各国の語学留学の特徴
- 校舎の立地
- 食事などの施設・サービスの内容
- 生徒の国籍比率
- 語学学校が提供している学習コースの紹介
- 語学学校の料金体系
これら情報は語学学校のウェブサイトやパンフレットに載っている程度の表面的な情報提供です。はっきり言うと極めて表面的で薄っぺらい情報です。
施設の紹介ばかりしている投稿がインスタグラムでよくされています。こういった投稿は肝心の英語教育に関しては中身ゼロなものばかりです。
いくつかの語学学校のパンフレット情報を動画や写真で紹介しているだけでは、およそプロの留学エージェントとは言えません。
留学エージェントが紹介できない情報=留学生が本当に必要としている情報
一方、ほとんどの留学エージェントが紹介できない、数少ないまともで良心的な留学エージェントであれば紹介できる情報は下記になります。
- その語学学校ならではの特徴的なレッスンや学習カリキュラムがあるかどうか。※バックワイズの場合は「反転授業」が特徴
- 初級者は何コマ、上級者は何コマのレッスンが適切か。生徒のレベルごとに適切な提案が出来るか。
- 具体的にどういった教材を使用しているのか。白黒コピーの海賊版教材の使用有無。
- どういったタイプの生徒にその語学学校がおすすめか。※万人が満足する語学学校は存在しません。
- これまでに留学した生徒で成功例はあるか。また逆に失敗例について把握しているか。
- 2020年の3月のコロナ禍にトラブルが多数発生した際にその語学学校はどのように対応したか。
こういった情報提供まで出来る留学エージェントはフィリピン留学/セブ島留学の業界には、残念な話ですが、片手に満たない人数しかいません。
留学エージェントは離職率が高い
自分自身が語学留学を経験し、他の人達にも同じように素晴らしい経験をしてもらいたいと思い留学業に夢と希望をもって留学エージェントの会社に就職したとします。
でも、こういう人達ほど直ぐに辞めてしまいます。なぜなら会社から”過酷”な販売ノルマを押し付けられるからです。
そして、なぜ”過酷”な販売ノルマかというというと、自分が本当は紹介したい教育熱心な語学学校ではなく、会社にとって利益になる語学学校を紹介しないといけないからです。
販売ノルマで売ることになるのは「自社で集客できない語学学校」、留学エージェントにキックバック30%前後を支払わないと集客できない「人気のない語学学校」が大半です。
人気のない語学学校の特徴一覧
- 英語力を伸ばせない語学学校
- レッスン・学習カリキュラムの品質が低い語学学校
- 韓国系学校であるため、日本人生徒への対応レベルが低い語学学校
- 卒業生が満足していないため、紹介されて留学する生徒が少ない語学学校
- 2020年3月のコロナ禍において授業料を持ち逃げしたり、留学生を放り出して悪評が広がった語学学校
こういった特徴を備えている語学学校が人気がないため、高額なキックバックを支払って留学エージェントに頼っています。
(参考: ゆたぼんのようなYoutuberに広告塔になってもらって集客を狙う事例も有ります。でも、紹介された語学学校の教育体制が駄目だったので、ゆたぼんは英語力をほとんど全く伸ばせませんでした)

コロナ禍で留学エージェントが紹介できる語学学校が限られている
中堅エージェントでコロナ前では40-50の語学学校と契約していても売っていいのは10校以下でした。この10以下の語学学校はキックバックの割合が高い語学学校です。
コロナ禍明けの今ならば20校程度と契約していても、実際に紹介するのは2-3校程度です。
重要なことなので繰り返しますが、留学エージェントが積極的に紹介してくる語学学校は、紹介すると利益になるキックバックの割合が高い語学学校です。
英語教育に関心があって留学エージェントに夢や希望を抱いて就職した場合、留学生にとって本当にお勧めしたい語学学校を紹介できず、自社の利益に繋がる語学学校のみを紹介することになるため、そのギャップに失望して早期に離職することになります。
そして、留学エージェントの会社が好んで紹介するのは、30%前後の紹介料を支払わないと集客できないという、学習の品質があまり高くない語学学校です。英語教育に真摯であればあるほど、このギャップに耐えられずに早期に離職します。
フィリピン留学の残念語学学校に共通する特徴を1つ紹介すると、まともな教材を使用しないで、白黒コピーの海賊版教材を使っているという特徴が有ります。

(海賊版教材使用に関する参考記事)

留学エージェントが紹介するのは特定の語学学校に偏っている
留学エージェントは自社の利益に繋がる、キックバック率が高い語学学校ばかりを紹介してきます。
そのためコロナ禍明けの今ではフィリピン留学エージェントはどこ行ってもほとんど全く同じ語学学校を紹介されます。
バックワイズのオンライン留学説明会に来られた方々の話を聴くと、本当に同じ語学学校(=キックバック率が高い語学学校)ばかりが紹介されています。
コロナ禍前の方がまだ個性はありました。イロイロやバゴロドなどのニッチな地域に特化したエージェントさんもありましたし、特定の職業の方に絞った英語学校も散見されました。
1日8コマのコースを販売するのも紹介料が大きいから
フィリピン留学/セブ島留学で留学エージェントが1日8コマの販売をするのも、それがより多くの売上に繋がるからです。
特に英語力が低い初級者の場合だと、マンツーマンレッスンのコマ数を1日4コマ以下に制限し、自習時間を多めに取って英文法の学習をしないと英語力を伸ばせません。
ただし、留学エージェントが売上重視の場合には、そういった学習面についての配慮もなく、ただ売上が大きくなるからという理由で、1日8コマの留学プランを推奨してきます。
(参考記事)語学学校バックワイズがマンツーマンレッスンを3コマ以下に制限している理由
フィリピン留学/セブ島留学の留学エージェントさんにも頑張って頂いて、もっと専門性を身に付けて、独自性を出して頂いたらと僭越ながら思います。
紹介するのが特定の語学学校にばかり偏っている現状は歪(いびつ)です。
しかも紹介している韓国系語学学校の大半が帰国・返金トラブルを2020年のロックダウン時に起こしている語学学校ばかりです。
このような背景を御理解の上、もし御相談されるならば、賢く留学エージェントさんを使われたらと思います。
(参考: 留学エージェントへの紹介手数料が非常に高い語学学校S。教育体制はひどいと業界内では有名)

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