母国語でない英語で複雑な概念を学ぶのは上級者でも難易度が高い。

フィリピン留学を含めて、アメリカ・カナダ・オーストラリア・イギリスの語学学校に行った場合、英語で英文法について学ぶことになります。
日本人が母国語でない英語で英文法を学ぶことは非効率的で全くお勧めできないです。この記事では英語で英文法を学ぶことがお勧めできなり理由についてまとめています。
(参考動画: 英語で英文法を学ぶのは難しすぎる件)
会話でよく使う助動詞 Can you ~? Could you ~?
最初に中学1年生と中学2年生が学ぶ会話でよく使用する、相手になにかをお願いする表現 “Can you ~?” “Could you ~?” について見てみましょう。
日本語で書かれた参考書だとこうです。

中学生が学ぶ参考書なので分かりやすいですね。
英語で英文法を学ぶ教材だと下記の通りです。※難しい場合には画像は飛ばして大丈夫です。

初級者・中級者の人にとってはかなり難しく感じられたのではないでしょうか。
最初の説明文をスッと理解するのには高校2年生くらいの英語力が必要です。
We use can to say that something is possible or allowed, or that somebody has the ability to do something. We use can + Infinitive (can do / can see etc.):
このように日本語で学べば易しい英文法であっても、英語で学ぶとなると初級者・中級者の人にとっては理解するのがとても大変です。
また、日本で販売されている英語参考書と比べると英語版は文字が多めになっているので、その点でも初級者にとっては学びにくい内容になっています。
仮定法過去を英語で学ぶ
もう1つ例を挙げます。助動詞よりも難しい、英語学習で挫折する人が多い「仮定法過去」について見てみましょう。
「仮定法過去」は現在の学習カリキュラムであれば、中学3年生が学ぶ内容です。
それぞれ日本語で学ぶ場合と英語で学ぶ場合のテキストを見比べて見ましょう。
英語のテキストは読んで目がクラクラした場合は読み飛ばしても問題有りません。

上記のイラストで書かれている内容を英語で学ぶと下記のようになります。
“If 主語 過去形, 主語 would/could/might 原形“の仮定法過去の公式を覚えるだけであれば、英語版テキストでもなんとか理解出来るかなと思います。


画像2枚目の冒頭にある説明文で仮定法過去の定義が説明されています。
When we talk about something that will not happen, or we don’t expect that it will happen, we use if + past (if we went / if there was etc.). But the meaning is not past:
“If 主語 過去形, 主語 would/could/might 原形“の仮定法過去の公式がすでに頭に入っている人であれば、この英文も理解できるかもしれません。
でも、「なぜ仮定法が過去形を使うのか」というより根源的な疑問を解決する場合、英語で書かれた英文法の教材を読み進める必要が有ります。そしてそれは極めて難しいことです。
一億人の英文法「仮定法はなぜ過去形を使うのか」
ここで日本でベストセラーになっている英文法の参考書、一億人の英文法を使って、仮定法がなぜ過去形を使うのかを解説しているページを見てみましょう。

現在から離れている過去形の距離感を使って、現実離れである仮定法を表現しているという説明が分かりやすくされています。
上記のような複雑な概念を英語で説明されると理解は極めて難しいです。
入門英文問題精講 仮定法過去、大学入試水準の高難易度の英文で使われていると
下記は大学入試で登場する英文を詳細に品詞分解し解説しているベストセラー参考書、入門英文問題精講で仮定法過去が使われているページです。これは難易度が高めの英文です。
ただし難易度が高めといっても、TOEIC LR試験で600点、英検2級を獲得している学習者であれば理解できるレベルの英文です。
この水準の英文を理解していないと、TOEIC600点以上の中級以上のレベルには到達できません。

上記画像の「仮定法過去」のように、複雑な構造の英文の中で、概念が複雑な仮定法が登場すると読み解くのは大変です。
この英文は日本語で解説されれば、TOEIC500点、英検準2級くらいの英語力でも読み解けます。
でもここで書かれている内容を英語で解説された場合、理解するためにはTOEIC900点でも歯が立たず、英検1級以上の英語力が必要です。infinitive(不定詞)、subordinate clause(従属節)といった専門用語を理解する必要がありますので。
難易度が高い英文、難易度が高い英文法の概念を母国語ではない英語で教わるのは相当難易度が高いです。
オンライン英会話/フィリピン留学を担当するフィリピン人教師にとっても仮定法過去は難しい
英語を公用語としているフィリピン人でもスラスラと仮定法過去を含む筆記試験問題を解けるのは2割未満(語学学校に求職してくる人たちの中での割合)です。
語学学校の採用試験(筆記試験)の結果を私は現場で見た上で「2割未満」だろうなと推測しています。
そのため、フィリピン留学のマンツーマンレッスンで大学受験レベルの難易度が高い英文法について学ぶことは不可能と言っても過言では有りません。
特に出どころ不明の白黒コピー海賊版教材を使っている場合には、3-6ヶ月の中長期の語学留学をしていても、高校英文法を使用したレベルでの英会話は出来るようになりません。

この場合だと中学で学ぶ英文法に基づいたとてもシンプルな文章の組み立てが出来るようになるのがせいぜいです。しかも、満足に指導されていない場合だと、時制の間違いなど基本的な間違いがとても多いです。
日本人教師からの英文法の指導を受けず、フィリピン留学の長時間マンツーマンレッスンを受ければそれだけでなんとかなると考えていた留学生達の英語力を確認すると、私は毎回とても居たたまれない思いをします。
2-3ヶ月の期間(8-12週間)、韓国系語学学校に通っていたけれど、結局中学1年生レベルの英文法も満足に理解していないという事例は本当によくあるフィリピン留学失敗体験談です。
英語で英文法を説明されても初級者は全く理解できないですから。
(参考体験談)

語学学校バックワイズではこういった長時間マンツーマンマンツーマンレッスンによるフィリピン留学の失敗事例を多数見てきたために、海賊版教材を使わず、日本人教師の英文法レッスンを導入しました。
フィリピン留学の海賊版問題については、下記の記事で詳細をまとめているので確認下さい。

重要なことなので繰り返しますが、フィリピン留学のフィリピン人教師によるマンツーマンレッスンだけでは、難易度が高い英文法・英文読解について学ぶことはできないです。
初級者の場合は難易度が低めの中学英文法すら学ぶことが出来ません。
英文法についての理解が浅い状態でいくら長時間マンツーマンレッスンを受けても、英会話・英作文の能力は一定以上(高校英文法レベル)のものを使いこなせるようになることは有りません。
アメリカ・オーストラリアの語学学校も同じ問題を抱えている
私自身、過去にアメリカ・オーストラリア・フィリピンの語学学校の最上級クラスをそれぞれ体験したことが有りますが、日本の大学受験参考書以上に詳しい英文解釈のレッスンは無かったです。
教えている側の英語を母国語とする教師も背景が異なる多国籍の生徒に高度な概念を教えることを最初から諦めているように見えました。
そのため、レッスン中では英文のパターンや新たな英単語・英語表現を学ぶことに力点を置かれていました。
下記はIELTS試験のWriting対策のレッスン中に撮影したホワイトボードです。
このレッスンでは文章を繋ぐ副詞を練習しました。
(青文字で書かれているものが文章を繋ぐ副詞) Firstly, Secondly, Following that, then, In the next step, After that, Finally, Overall

このようなレッスンであれば、英文法について深く解説する必要はなく、生徒はWritingの型(パターン)を覚えてしまえば、IELTS試験で高得点を取ることが出来ます。
結論として、英語で英文法を学ぶのは苦労ばかり。しかも浅い概念しか学ぶことが出来ない、学べるのは新たな英単語・英語表現が精一杯。
そもそもの基礎固めとして英文法を学ぶ場合には日本語で学ぶことを強くお勧めします。
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更に詳しい内容は下記記事でご確認ください。

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