公式TOEIC Listening & Reading 問題集を使った学習 – 公式問題集2冊(模擬試験4回分)でTOEIC800点突破する方法

本記事ではTOEIC公式本、TOEIC公式問題集と言われている「公式TOEIC Listening & Reading 問題集」シリーズの有効活用方法を紹介します。
この記事ではTOEIC公式問題集の全般的な使い方を紹介しています。
この記事の一番の要点をShort動画にしていますので、こちらもご視聴ください。
どの公式問題集を選べば良いか
2025年6月時点で、公式問題集だけで11冊も出版されています。
最新版は下記の水色表紙の公式TOEIC Listening & Reading 問題集 11です。

基本的には新しく出版されたものから購入すれば良いです。
公式問題集では「車の自動運転」「接客ロボット」「喋る家電」といった最先端の科学技術の話題、またSDGsに関わる話題などこれからのビジネスの潮流に関わる記事が出題されています。
Reading Partの音源が付いている公式問題集を選ぶ
公式問題集を購入するにあたって1つだけ注意するべきことが有ります。
公式問題集5以降でReading Partのリスニング音源が付属するようなりました。問題集は5以降のものを購入しましょう。
Reading Partのリスニング音源がついていない問題集1-4は最初に選ばない方が良いです。
公式問題集5以降の公式問題集にReading Partのリスニング音源が付属しています。

音源付き公式問題集がすでにこれだけたくさん出ているので、Reading Partが300点以上の英文法・英文読解の知識が一通りある学習者はこれら公式問題集をやり込むことだけで、TOEIC800点、TOEIC900点を十分に狙うことができます。
本番同様の環境で模擬試験としてまずは使用する
公式問題集の最初の使用方法としては、英文を読み込んで行く前にまずは本番同様に2時間(Listening Part 45分、Reading Part 75分)で模擬試験を実施しましょう。
価格が3,300円と安い教材ではないので有効活用しましょう。
以下、正確な英語力を測定するために注意すべき3点についてです。
「L45分→休憩1時間→R75分」というように試験の途中で休憩を入れては駄目です。
休憩を入れるとスコアが不正確なものになります。
試験問題が時間中に終わらなくても、2時間を超えて問題を解き続けては駄目です。
時間が足りない場合にはちゃんと塗り絵※もしましょう。
※終わらなかった設問を残りの1~3分を使って、全て b に塗る。
塗り絵をするだけで点数が50点近く増えることもあります。
試験終了後の採点では別冊4ページ目にある「参考スコア範囲の算出方法」を使って、設問の正答数をTOEIC LR試験の点数に換算しましょう。

得点は換算点範囲の真ん中の数値で見ると実際のTOEIC LR試験の点数に近いものになります。
上記画像中央に書かれている素点を例に算出してみましょう。
Listening Part 素点45 → 換算点範囲 160~230 ≒ 195点
Reading Part 素点64 → 換算点範囲 255~340 ≒ 295点
→合計 換算点範囲 415~570点 ≒ 490点
模擬試験でこの点数だった方が、実際にTOEIC試験を受けた場合にはこの490点という得点から±50点以内に落ち着くことが予想されます。
公式問題集を使用するのに必要な英語力
模擬試験として使用したり、TOEIC試験に慣れるために公式問題集を使用する場合には英語力は問題にはなりません。
ただ、公式問題集を学習用の参考書として使用していくには一定以上の英語力が求められます。
TOEIC公式問題集を最低限使いこなすのに必要な英語力は「Reading Part 300点以上」、つまり英文法・英文読解の基礎力をすでに備えている人達です。
より具体的に述べると、「高校英文法について十分に理解しており、大学入試レベルの英文法問題を解いてきた経験がある学習者」がこのReading Part 300点以上に該当します。
英検基準で述べると、英検2級合格では足りず、英検準1級の教材を独学で読み進められるだけの英語力です。
公式問題集は基本的に英文読解、品詞分解についての解説が有りませんので、最低限これだけの英語力(TOEIC Reading Part 300点以上、もしくは英検準1級の教材が理解できる英文法の知識)がないと公式問題集を使った独学学習は出来ません。

独学で読み解くにはかなり難しいのがPart7の英語長文問題です。
独学で公式問題集での学習をする方で、TOEIC600点未満(Reading Part 300点未満)の方はまずは英文法・英文読解について学び、最低限必要となる英単語について学んで着手されるのがお勧めです。
TOEIC LR試験 600点未満のお勧めの参考書を紹介している記事
(TOEIC500点未満の人は下記の教材に着手ください)
高校英文法の学習、TOEIC試験を解くにあたって最低限必要な知識を学べる参考書を紹介しています。

(TOEIC600点未満の人は下記の教材に着手ください)
TOEIC730点、800点に到達するために必要な大学入試レベルの英文法・英文読解について学べます。

(TOEIC730点未満の方々にお勧めの英単語本)
公式問題集を使用するにあたって、最低限知っておきたい英単語・英語表現を学べる英単語参考書を紹介しています。

公式問題集を英単語・英文読解の参考書として使いこなす
基礎力が低い方、また英語の参考書の使い方が分からない学習者が公式問題集に取り組むとだいたいが「模擬試験を1-2回解いて終わり」という使い方しか出来ません(使い方しかしません)。
この使い方ではスコアを伸ばすことは出来ません。
通常の参考書と同じように分からない英単語・英語表現を調べて、また品詞分解しながら英文を読み込みましょう。その上でリスニング音源を聴き込みましょう。
出来た問題、出来なかった問題の区別
すでに述べたように最初に1回分の試験を2時間、本番同様に時間を測って模擬試験を受験して下さい。
模擬試験が終わったら答え合わせです。ここからがむしろ本番です。
答え合わせの際には下記の区分けを行いましょう。
区分け1. 正解になる道筋を論理的に理解しており、実際に正解に出来た。
区分け2. 正解になる道筋を論理的に説明できないが、正解した。
区分け3. 正解になる道筋を論理的に理解していたが、不正解を選んでしまった。
区分け4. 正解になる道筋を理解しておらず、不正解を選んでしまった。
短期間で得点を伸ばすためにはまず「区分け2」「区分け3」の問題に取り組むことです。復習ではまずこれらに取り組みましょう。
その後に「区分け4」に着手し、最後に「区分け1」にも着手ください。
TOEIC試験対策の基本は英文の丸暗記
公式問題集への取り組み方としては基本的には丸暗記が推奨です。
公式問題集2冊(試験4回分)を丸暗記すれば、多くの人がTOEIC800点、TOEIC860点を超えられます。
黙読・リスニング・音読・暗唱の定着学習を実施しましょう。
定着学習における目安の回数は「1英文あたり、黙読10回、リスニング20回、音読10回、暗唱5回」。これを2周です。勉強当日と翌日の2周でこの回数をこなしてください。
すなわち「1英文あたり、黙読20回、リスニング40回、音読20回、暗唱10回」もの回数をやり込む必要が有ります。
この回数をこなすためには移動時間や隙間時間に、1日2時間のリスニング学習(定着学習)を行う必要があります。
※(参考画像)TOEIC Reading Part7のリスニング音源をスマートフォンのアプリを使って「区間再生」「速度調整」をしながら聴き込んでいる時の画像

リスニング学習をする際には「区間再生」「速度変更」の機能は必須です!
これらの機能については下記記事にまとめていますので、詳細はこちらを確認ください。

TOEIC公式問題集を終えるのに必要な期間・学習時間について
公式問題集2冊(試験4回分)を丸暗記すれば、多くの人がTOEIC800点、TOEIC860点を超えます。
「レベルを上げて物理で殴ればいい」のです。でも、これを実行するのはかなり大変です。
公式問題集2冊の模擬試験4回分を全てやり込むには早くて6ヶ月、仕事をしている社会人であれば1年以上かかります。
模擬試験を解くだけであれば、1-2週間で終わりますが、読み込む・聴き込むとなるとこれくらい長い期間がかかります。
下記のような難易度が高いReading Partのトリプルパッセージ問題であれば、1日2時間の座学で最低2日は必要になります。

リスニング学習などの定着学習の時間も含めるとさらに時間がかかります。
地道に英語学習を続けて、4回分の模擬試験を丸暗記して下さい。
4回分の模擬試験のやりこみが終わった時点で、TOEIC800点、TOEIC860点に到達する人も出てきます。
突破していない場合には、英語学習法のやり方が悪い可能性が高いので、再度これまでに着手した教材を一通りやり直しましょう。
もしくは公式問題集を1冊追加して、さらに2回分の模擬試験を読み込み、聴き込んでください。
「他にもっと楽な方法はないのか?」
公式問題集を使った学習方法があまりに時間がかかるため、こう思う人は本当に多いんです。
「こんなに辛い方法じゃなくて、もっと簡単にできるやり方はないのか」「こんなに時間がかかるなんて……」と、誰しも一度は考えたことがあると思います。
ですが、残念ながら――そういう“楽に成果が出せる方法”は存在しないんです。
「これさえやればOK」「この1冊でTOEIC800点」「英語コーチングで1日1時間で成果を出せる時短学習方法」という甘い言葉を使って、英語の情報商材を売りつける悪徳業者は今も数多くいます。
この悪徳業者達は“楽をしたい人たち”をターゲットにしています。
英語力=勉強時間をどれだけ確保できたか
TOEIC L&R試験の勉強だけでなく、英語学習全般に言えることですが、結局のところ「勉強時間をどれだけ確保できたか」という時間管理の能力が英語力の伸びに大きく影響します。
多少効率の良い勉強法を取り入れて毎日30分勉強している人よりも、非効率的でも毎日コツコツ2時間淡々と英語学習続けた人の方がはるかに英語力が伸びます。
例えば、私は「英文を写経する」しながら勉強することは学習効率がかなり悪いことだと思っています。でも、この「英文写経」を長年続けることで英語力をはるか高みまで高めることに成功している学習者達がいます。
多少の効率の悪さよりも、ちゃんと毎日最低1時間以上(できれば2時間以上)の英語学習を続けられるかどうかが鍵です。
(参考記事) 英語学習を毎日3時間以上続けるための4つの時間戦略
TOEIC800点に到達出来ない場合の追加教材
試験慣れをするのであれば、TOEIC公式問題集
TOEIC公式問題集を3冊、模擬試験を6回分やり込めば、大多数の人はTOEIC860点に到達します。人によってはTOEIC900点まで到達出来ます。
ただし試験慣れしていない場合だと、実力よりも低い点数になることがあります。
試験慣れするのに手っ取り早いのは毎月TOEIC LR試験を受験することです。受験料は7,810円(2025年6月時点)とそこまで安くはないですが、実際に試験を受け続けることが試験慣れには一番です。
3回受けても点数が大きく変わらなければ、それが現時点の実力であると分かります。そこから50点、100点と点数を伸ばしていくには公式問題集をやり込んでいく必要が有ります。
TOEIC公式試験 Part毎の具体的な攻略方法に関して
長くなりましたので別記事として独立させました。
Listening Part、Reading Part、それぞれについて一通り目を通しましょう。
最短でTOEIC800点を狙う場合には、(L450点、R350点)の配分でTOEIC800点を狙うのが一番簡単です。
TOEIC900点狙いの場合だと、(L490点、R410点)の配分です。どちらもListening Partの方で高得点を狙います。
なぜならReading Partと比べると、Listening Partの方が点数を上げるのがずっとずっと簡単だからです。
Listening PartのPart毎の攻略方法
Reading PartのPart毎の攻略方法
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